2016.02.17
凄まじいスピード感で流行が変化していく東京のファッション事情。世界的に見てもこれだけ様々なジャンルのスタイルが存在する都市も中々見つからない。そこで今回は、この変わりゆく流行の中で「もういい加減そのアイテムはいいだろう!」と思う“東京崖っぷちアイテム” をご紹介していこうと思う。自信満々で身につけている男性諸君!明日から肩身が狭くなる思いをさせてあげよう。
ボッテガ・ヴェネタの長財布
これね、個人的には一番イラッとするアイテムなのです。くるぶし丈のパンツに素足を見せ、この財布を手持ちで持ち歩いてる人の姿が容易に想像できてしまうってどうなの?わかりやすく言えば男性誌 “Gainer” を読んでそうな人好み。イコール崖っぷちアイテム代表ってこと。
モンクレールのダウンジャケット
水戸黄門の印籠のごとく腕や胸で輝くブランドロゴに飽き飽きなアイテム。デザインはいいのにあれが目に入った途端「ああ」って思ってしまうのは私だけだろうか。街で見かけるモンクレールのダウンジャケットを着てる人って、お洒落しているつもりなんだろうけど、なぜか品のない人が多い気が。
先のとがった革靴
どこを取っても今の流れに逆らっているとんがり革靴。ある種の人たちに流行りすぎたのも要因の一つ。私服で履いているならまだしも、稀にビジネススーツに合わせている人を見ると、声をかけて注意したくなる。細身のダブルモンクなどをチョイスしたほうが、クラス感も色気も確実に二倍。
ポロ ラルフローレンのビッグポニー
胸のビッグポニーが存在感ありすぎ!これを着ている人とすれ違うたびに、思わず頭の中で「馬でかっ!」と毎回つぶやいてしまう。ブランド自体は定番のアメリカントラディショナルの代表的存在なのに…。私自身も尊敬するコンセプター “ラルフ ローレン” 氏、唯一の間違いだと思ってしまっている。
TUMIのブリーフケース
通勤時の電車の中でかなりの確率で遭遇するTUMIのブリーフケース。小綺麗な優等生風のサラリーマンがこぞって手にしているアイテムだ。これに関しては、機能性やデザイン性を見たらしょうがないのかなと思う部分もあるのだが、シンプルなだけに個性のなさが際立ってしまうアイテムだなと感じてしまう。
流行を作り、そして投げっぱなしにする東京文化に問題あり!?
一つ言えることは、どのアイテムを取ってもクオリティーやデザインは間違いないということ。これは、作り手の名誉にかけて宣言しておく。
崖っぷちに立たされるアイテムに共通して言えることは、トレンドやアイテム自体の問題ももちろんあるのだが、それ以上に使う人の着こなしや取り入れ方、さらにきついことを言えばその人の雰囲気に問題がある場合がほとんどな気がしてならない。今回不運にも選ばれてしまった崖っぷちアイテムも、センスのいい人が身につけると、たちまちお洒落アイテムに変貌を遂げてしまう紙一重さを持ち合わせている。
結局、女子編でも語られている通り、ここ東京では、トレンドの終わりを見極める目を鍛えることが残念な人の仲間にならない常套手段なのだ。まあこれらのアイテムもあと2年もすれば定番アイテムと呼ばれるようになるのかな。