2016.02.06
1970年代より大衆文化の愛好者を呼ぶ際に使われるようになった「おたく」という呼称。1980年代に入り、コラムニストの中森明夫氏や文化人類学者の中沢新一氏、評論家の岡田斗司夫氏らが自身の著書やメディアにて頻繁に使用することで「オタク」へと変貌を遂げたとされている。ここ最近では、その「オタク」で形成される漫画やアニメをようするカルチャーが世界的にも注目を集め、クールジャパンを象徴する重要コンテンツとして認められるなど、今や市場規模は4000億円以上とも言われるまでに成長を遂げた。
いざコミケ会場へ出陣!
昨年末の12月29日から三日間にわたり、東京ビッグサイトにて随一の規模で開催されるオタクの祭典「コミックマーケット (以下コミケ)」へ初めて足を運んでみた。最寄駅である国際展示場駅に近づくにつれ、いわゆるその “組合” の風貌をした方々が確実に増えていき、普段は全く別世界で生きている私は若干の緊張感すら覚え始めた。
そんな初めての感覚に襲われつつ、目指す駅に到着すると開場の1時間前にも関わらず、駅から会場のビッグサイトまですでに人の大波となっていて、ボランティアである誘導員のフレンドリーな指示に従い、ようやくカメラマンとの待ち合わせ場所であるプレスエントランスにたどり着いた。が、するとそこには、今まで数々のイベントやフェアに取材で足を運んできた私でも、見たことのないプレス関係者の行列!なんと入場するまでに1時間半もの時間を要することに。ようやく中に入れた時には、すでに若干の疲労感が…。
とにかくコミケ初心者揃いの私たちは、どういう順序で会場を回ったらいいかすら分からず、現場の雰囲気に圧倒されながらも急遽、作戦会議を開始。結果、まずはカタログをゲットするということに。このカタログには会場の白地図たるものが付いており、そこにいろいろと書き込めるようになっていて、自分好みの宝の地図として仕上げることができるのだ。
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