2015.03.11
チヤホヤされた画期的サービスの現状
発端は、2012年5月にスタートした「肉会」というサービス。2014年1月には、堀江貴文のプロデュースで「焼肉部」が追随する。両者ともアプリやウェブで利用することのできるサービスで、内容もほぼ同じ。2人組で登録すると、日替わりで1組〜数組のペアが紹介される。気になったペアがいたらオファー。相手に承諾されたらアプリ上で日程を調整して焼肉に行くという流れだ。ポイントを購入すると候補を追加することもできる。
両サービスの代表がそれぞれ “はあちゅう”、“七尾エレナ”という若い女性だったという点も話題に。両代表とつながっている人たちが登録することで女性利用者も増えていった。そして、いったん登録すれば、女性にメリットもある。相手を “おごってくれる” ペアに絞れば、無料で焼肉が食べられるからだ。
安心できる設定も人気を集めた要因だろう。原則としては実名登録のFacebookを通じたサービスである。さらに2名:2名で会うので、1対1よりは警戒心を持たずに済む。さらに、いわゆる “出会い系” のサービスとは一線を画しているという点も大きい。日替わりで紹介されるペアには同性もいるし、男女混合のペアでもOK。異性との出会いだけを求めるサービスではないのだ。
とは言え、男性にとっては、焼肉を理由に女性と出会える。女性にとっては、(その出会いに価値がなかったとしても) 焼肉は食べられる。需要と供給が合致し、Win-Winの関係で出会えるメリットは小さくない。焼肉を利用したマッチングサービスは、すっかり定着したように思えた。
しかし、変化が起きる。「肉会」はDMMとの共同運営になり、「焼肉部」は代表が退任。象徴的な女性代表の影が薄れると、女性利用者が減ってしまったのでないか? サービスの人気もトーンダウンしてしまったのではないか? ということで、(前置きが長くなったが…) 実際にアプリを利用し、実情を探ってみた。相手ペアは2人とも東京在住で、勤務地も都心。比較的華やかな職種に就いている20代半ばのいわゆる素敵女子だ。西麻布の焼肉店で会うことができた。
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