2017.07.03
「東京なのに、なんか疎外感があるんだよなぁ」と、つぶやく私の友人は、生まれも育ちも八王子。「降雪や積雪のニュースで真っ先に取り上げられることが多くて、そんなに降ってないから！ とか、田舎扱いしている？ なんて突っ込みたくなる（笑）」とも言う。が、しかし、冬は都心部と比べて気温が−5℃前後の日があるという事実は無視できないし、広大な面積（東京都にある市町村の中で二番目に大きな面積を誇る）の中に、高尾山しかり豊かな自然があるという点がフォーカスされすぎているのかな？と思うところも。
現在、駅ビルの『セレオ八王子』が玄関口を担い、多くの人が行き交うJR中央線快速の停車駅・八王子は、中央特快に乗れば新宿駅から約36分！ 有名大学をはじめ多くの短大や大学のある南口よりも、買い物に便利＆幅広いニーズに応える東急スクエアや様々な飲食店が軒を連ねる北口のほうが賑わっている印象だ。でも最近は、少子化に加えて、都心へ移設する大学も増えているせいか、「以前よりも、アグレッシッブな若者が減って活気や盛り上がりに欠ける」という声も少なくないのだとか。友人曰く、「八王子＝ヤンキー、治安が悪いってイメージがあったと思うけど、今なんて駅前で地元アイドル※1が路上パーフォンマンスをしていたり、平和なもんだよ〜」と。15年程前は、暴走族やヤンキー、チーマーが怖いと騒がれていたし、レディースのチーム（女版暴走族）に目を付けられるとバリカンで丸坊主にされるとか、今となっては都市伝説？と思える恐ろしい噂なんかもあった。
意外と知らない!? 八王子のプチ裏話
八王子の北エリアには、赤線※2の歴史がある。かつて、浅川沿いに田町遊郭があったとされる中町黒塀だけが花街の文化とその風情を今も保っている（現在は、北口→ユーロード→甲州街道へ出て少し歩いた所にある）。また、八王子と川を挟んで隣の立川も同様に赤線の文化と歴史があった。赤線を知る叔父の話では、「今ある歓楽街や繁華街は、赤線の名残だと思うよ。飲食店だけでなくホテルやキャバレーなんかのピンク系もあったりしてさ」と。
そうだ、八王子といえば、国道沿いに建つ大きな看板が印象的な『ホテル野猿』（現・フェスタリゾート野猿）が有名だった！ 大御所タレントがラジオで話題にしたり、とんねるずが組んでいたユニット・野猿もこのホテルに由来しているとか。
さらに、芸能人といえば、八王子出身者の数は少なくない。今年、女優・佐々木希と入籍したことで話題の芸人・渡部建（アンジャッシュ）、相方の児島一哉も同郷。児島の中学の先輩にはヒロミがいる。また、ユーミンこと松任谷由実、THE YELLOW MONKEYの菊池兄弟、解散したFUNKY MONKEY BABYS、その他、世界的に活躍する音楽アーティストをはじめ、ジャニーズの滝沢秀明、演技派俳優として人気の西島秀俊、上川隆也、塚本高史などがいる。
