2015.07.11
ホムパはフェスの運営と似ている!?
コスパ抜群TOKYOホームパーティへの誘い
【TOKYOホームパーティ・マニュアル】
ホームパーティ(以下ホムパ)の世界は、出逢いとコミュニケーションの場というだけでなく、どこへ行っても通用する人間力を身につける絶好の機会でもある。以下のことを手順に進めれば、きっと自分を含めた参加者全員がハッピーになれる場を提供できるはず。フェスの運営とも似たホムパの仕切り。甘えて怠ってしまうと、コスパへの悪影響やトラブル必至だ。
❶ 場所決め
★自分の部屋で開催することが気も遣わないのでベストだが、「いや、複数を招くのにはちょっと無理(問題)がある」「料理にそれほど自信がない」という場合は、「眺望が良い」「リビングが広い」「コンロが3つ以上あって調理器具や食器が充実しているキッチン」に在住している友人知人に頼んでみよう。何よりも清潔で居心地の良い空間を心掛けたい。
★友人知人の部屋が高額家賃物件の場合、幹事も同等レベルの生活をしていると女の子たちに勝手に思い込まれてしまう。主役は必然的にその家主になってしまう点だけは心に留めておこう。
❷ 人選する
★男女問わず基本なのが、素性が分かっていてマナーが備わった信頼できる者に限ること。ホムパはみんなで協力し合って楽しく過ごすことが最低限の美学。これを軽視していると、当日は以下のような連中が紛れ込むから要注意だ。
(ホムパの事故例)
✓家主が普段生活している空間を、そのへんの店や店員のような扱いで振る舞う
✓家主や幹事に一切挨拶もなく来場退散する
✓何も手伝わない。後片付けをしない
✓泥酔して暴言を吐いたり赤ワインを零す
✓デカイ声で自慢話や偏った話ばかりする
✓他の部屋でセクハラ行為をする
✓了承もなく呼んでもない奴を突然連れて来る
✓他の階で実施されているホムパをハシゴする
✓時計やiPodなど私物がなくなる
❸ 料理メニューと担当者決め
★手料理であることは言うまでもないが、大皿で出して小分けもでき、女の子にも人気が高いイタリアンがコスパ的にもオススメ。日頃からパーティ料理をしっかり研究しておこう。
★ホムパの4大救世主。
①季節ごとの旬の食材。
②地方名店からのお取り寄せ。
③霜降り高級和牛でしゃぶしゃぶ。
④鮨屋の友人にその場で握ってもらう。
予算に余裕があれば取り入れたいところだ。こうしたメニューを踏まえたうえでの“オン・ザ・リッツ”ならオシャレの極みだ。
★フィンガーフードを配達してくれるケータリングサービスとの併せ技も可。そのぶんコスパは覚悟のこと。
★料理を友人知人に頼む場合、キッチン担当者として最適なのは、飲食店勤務のプロや料理が趣味な人、あるいは学生時代は海の家でバイトしてました的な後輩がいいパフォーマンスを発揮してくれる。
★バーテンダーを気取ってその場でカクテルを作ると喜ばれることもある。
★誰かのバースデー祝いを兼ねる場合はホールケーキを購入しておくこと。
❹ 女の子のお誘い
★告知文面について。
「素敵な部屋で暮らす友人がいるので」「イタリアンに詳しい友人がいるので」「手料理を振る舞います」「みんなでワイワイ楽しく過ごしましょう」的な一文は必須。回覧されるので余計な文言は並べずに。
★参加費について。
女の子からは徴収せずに。その代わりデザートだけ持ち込みしてもらう。「参加費はいらないけど、デザートだけお願いします」「家主への手土産にもなっていいと思います」とか、そんな文面を入れるのが好感。気の利いた子ならワインなど何かしら持って来たりするので、そういうお育ち的なところを垣間みれるのもホムパの醍醐味。余談だが、店での飲み会の場合、女の子から徴収できるMAX額は3000円(それ以上は不機嫌に)。
★大人数での集まりについて。
他の女の子グループも合流する場合、特に気をつけたいのが年齢差。若い子は気にしないが、大人の女は自分たちより年下世代に敏感に反応(敵視)するので、なるべく同世代の範囲内で集めるなりして配慮しよう。それから、どんなお友達を連れて来るのか、さり気なく聞き出しておこう。昔の彼氏彼女とご対面とか、気まずい仲のメンツがいたとか、そんなことも稀にあり。
❺ 買い出しと準備
★予算や参加人数に見合った食材買い出しリストを事前に作っておき、開催当日スーパーへ数人で出向き、部屋へ納品という流れで。レシートを貰うことも忘れずに。
★平日開催で仕事帰りになってしまうなど、休日のように買い出し時間に余裕がない場合は、ネットスーパーで期日までに買い出ししておくこと。
★テーブルセッティングや下ごしらえといった準備もあるので、女の子たちがやって来る1時間前には男たちを集合させておこう。一足先に結束が固まるこの時間が意外に楽しかったりする。
❻ 会費の徴収
★ここで説明しているホムパはセレブマダムのおもてなしの集いではないので、参加費は必ず設定しよう。
★食材、酒、調味料などの総費用を男の頭数で割るというルールで。❹にも記したようにデザートの件があるので女の子から会費は徴収しないこと。
★家主に対しては、キッチンやトイレの水道代、調理の際の電気ガス代とかも知らないうちに使っているので、こちらも徴収しないのが望ましい。
★そういう意味で女の子を集めたり、料理を作ったりする者と、ただ参加する者とが同額の会費であることに疑問が生じる。その旨を伝えれば、働かざる者は多めに支払うことに同意してくれるはずだ。
★会費の徴収タイミングは必ず来場時に。終了時は酔っぱらって払い忘れる者が出てくるので、スタート時に清算しておくのがベターだ。
❼ 本番での配慮
★初めての人を連れて来る時は、まず最初に幹事や家主に紹介すること。乾杯音頭と自己紹介の仕切りは幹事の仕事。
★荷物の管理。複数のグループが集まる場合、「貴重品は自己管理でお願いします」の一言を忘れずに。
★ソーシャル対策。部屋の写真撮影やタグ付けがNGな人もいる。あらかじめ確認しよう。
★気づいたらキッチン担当者がひとりぼっちで黙々と料理に、ということがないように可愛いお手伝いを送り込もう。
★大人数で開催の場合、近隣への騒音にも要注意。また、どうしても3つくらいのグルーブに分散してしまうので、適度に一体感を出すことも大事。クリスマス時期であれば、1人1000円程度の気軽なプレゼントを持参してもらい、抽選交換会をやるとけっこう盛り上がったりする。
★❷の事故例のような無礼者への対処法。
「おい、お前、恥を思い知れ」的な見下し視線を浴びせるか、「ここはお店じゃないよ。人の家なんだから」的な大人の発言を喰らわせよう。これをしないと、まともな感覚の人たちが同じ空気を吸うことに耐えられなくなって、退散してしまう可能性がある。
❽ 後片付け
★男女問わず、人の家に行ってこれをしないと人間力を疑われてしまう。
❾ 夜明けの友情
★不覚にも酔い潰れて寝てしまった、終電を逃したなど、やむを得ない一泊二日が発生するのもホムパならでは。しかし大抵の場合、起きたら男だけでザコ寝してましたという光景がほとんど。一人また一人と気怠く退散して行く中、残った者だけの二日酔い状態でのサンデーブランチは正直しんどい。ただし、友情は芽生える。