2017.10.30
服にカネ使うなら、体に使え。ひと足先に40代を迎えた先輩方は、口を揃えてこう語る。産後8kg太ったにも関わらず、ちょっと太っているぐらいのほうが幸せそうでいいかも、なんてのん気に構えていた当時39歳の私。しかし、写真は見据えるべき現実を、ありのままに映し出すものである。某テーマパークで撮影した写真には、似合わないマッシュショートと相まって、はち切れんばかりの丸顔の自分がいた。痩せよう、そう心に固く決意した瞬間だった。
まずは、お金をかけない自己流ダイエット
摂取カロリーが消費カロリーを上回れば太る。これは、ダイエットの基本中の基本。週3〜4回、1時間のウォーキングをし、腹八分目の食事を意識しただけで、いとも簡単に3kg痩せた。いかに今まで、思うままに食べまくっていたかが判明。顔の輪郭はいくぶんシャープになったものの、産後のぽっこりお腹、ひとみばあさん(志村けんの持ちネタ)並みに垂れた胸、脂肪をたっぷり蓄えた下半身。私の体は、着実に中年太りの一途をたどっていた。これが、かわいいわが子を産んだ代償なのか。
体重を落としてギスギス感が増すより、重力に逆らえなくなったこの体をなんとかせねば。ここで、私の思考は“痩せる”から“整える”に変わった。こうなったら、プロに頼るしかない。アラフォー、バツイチ、子持ち。金はそこそこある。「産後 ダイエット」「おなか 部分痩せ」、そんなことを毎日検索していたせいで、SNSのタイムラインにはエステの広告がわんさか出てくるようになっていた。
人生初、痩身エステの門を叩く
最初に目に止まったのは、初回500円(*1)で憎きセルライトを撃退できる大手サロンの体験エステ。当初はエステの体験コースをはしごしようと目論んでいたが、自分が思う以上に純朴だった私は、初めての体験エステでまんまと契約。18万円をクレジットカードで一括払いして、意気揚々と帰ってきたのだ。
たった1回の施術で体脂肪率が2%減り、脂肪量も1kg減。「しばらくボトムスは買わないでくださいね。サイズ変わりますから」なんて言われたらねぇ。自身のアホっぷりをなかばネタにしながら、私の10回にわたるエステ通いが始まった。
ドーンと一括18万円!
*1 現在は500円の体験コースは終了しています。