TOKYO SLEEPER 東京快眠

2014.10.03

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東京快眠指南 Vol.05
by Megumi Kaji
ぐっすり眠ってダイエット

秋が深まり、「食欲の秋」という言葉もあるように、食事が楽しい季節になりました。
これまでお話ししてきたように、私たちの体の中には体内時計があります。体内時計は脳内のマスタークロック一つだけではなく、体中の臓器にいくつもの末梢時計が存在し、胃のような消化器官にもあってマスタークロックとリズムを同調させているのです。体内時計は社会の24時間より少し長いので毎朝時計を合わせています。時計を合わせることを「同調」といいますが、その同調力が強いものとして、光、食事、運動、社会への関わりなどがあります。食事は睡眠と深く係わっていて、ダイエットの効果にも影響してくるのです。
睡眠不足が続くと、起きて活動する時のための交感神経が夜になっても活発なままで、食欲を増進させる役割のホルモン「グレリン」の分泌が増えてしまうのです。それだけでなく、同時に食欲を抑えるホルモン「レプチン」の分泌も抑制してしまうのです。
ダイエットのためのサプリメントなどに気をつけるのもよいですが、規則正しい睡眠のリズムと十分な睡眠時間を心がけることで健康的なダイエットにチャレンジしてみませんか。

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(Text : 鍛冶恵

鍛冶恵
東京生まれ。1989年ロフテー株式会社入社後、快眠スタジオにて睡眠文化の調査研究業務に従事。1999年睡眠文化研究所の設立にともない研究所に異動後、主任研究員を経て2009年まで同所長。睡眠文化調査研究や睡眠文化フォーラムなどのコーディネーションを行なう。2006年、睡眠改善インストラクター認定。2009年ロフテー株式会社を退社しフリーに。2010年、NPO睡眠文化研究会を立ち上げる。
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