2017.10.23
ダイエットのためのランは体重を落としてから
ランニングを始めるきっかけとしてよく耳にするのが、ダイエット目的という声。しかし、ダイエットのためのランニングで負傷する人が多いことを知る人は少ない。
「人間は走ると体重の3倍の衝撃が関節にかかると言われています。独自の方法で走りはじめると、関節をこわす危険性があります」と秋場さん。太りすぎの身体はいきなりランニングをしても体を痛める原因になりかねない。いきなり走るのではなく、ウォーキングなど軽い運動やストレッチ、体幹トレーニングや、食事など別の方法で少し体重を落としてから徐々に走りはじめるのがいいようだ。
足を守るシューズにも注目
ランニングにかかせないのが靴。靴は用途によって構造が違う。走るための靴も短距離から長距離用と走る距離、走り方によりギアは変わる。
「大型スポーツ用品店には用途別に靴が展示されているので一度覗いてみてもいいかもしれません。ファンランのための靴ならば、まずはクッション性を重視したものを選んだらいいと思います。トップランナーが使っている靴を展示している店舗もありますから、ぜひ手にとってみてほしいです。軽さ、素材、持つだけでも違いが分かるはずです」。
できれば、シューズは2、3足持つことがおすすめとのこと。たしかに、アイテムが揃うだけで、やる気が増すだろう。
走る前にはもちろん準備運動を怠らないこと。これも体を守るため。ランニングは全身運動、屈伸などの関節を動かす準備運動に加えて「腰、おしりのストレッチも忘れずにしていただきたいです。」と秋場さんは忠告する。走りはじめるからには健康にランを楽しみたいもの。気軽に始められる運動だからこそ、我流でケガをする前に、プロから学ぶことは多くある。あなたのその走り方は正しいのか?都内には走り方を教えてくれる教室が多くあるので、活用してみるのもいいだろう。
<まとめ>ランニングを始める前にチェック!
1.ランニングの場合は安定して走ることが大事になるため、まっすぐに足を下して、足の裏全体で着地し、蹴り上げるイメージで。
2.ファンランのための靴ならば、まずはクッション性を重視したものを選んでみよう。
3.走る前には、必ず準備運動をすること。
秋場 実
東海大学体育学部卒業
学生時代は箱根駅伝に2度出場。
「子どものころから正しい走り方を身に着けることが大切」と、幼児、小学生向けの走り方教室を開講すると、都内のクラスはたちまちキャンセル待ちに。大会を目指す学生からファンランの大人まで、プライベートレッスンも受け付けている。
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