2014.12.17
- ARTIST
アーティスト自身による
自画自賛 Vol.06
ミシェル・ゴンドリー
ビョークのミュージック・ビデオや、映画『エターナル・サンシャイン』で知られる気鋭の映画監督ミシェル・ゴンドリー。現在、東京都現代美術館で「ミシェル・ゴンドリーの世界一周」展が絶賛開催中のゴンドリー監督に、日本初個展となる本展覧会の魅力を語ってもらった。
──なぜ、日本初個展を東京都現代美術館で?
僕が考案した「ホームムービー・ファクトリー」という映画制作のワークショップがあるんだけど、これまでにニューヨーク、パリ、モスクワ、カサブランカなど様々な都市を巡回してきた。日本で開催したいなと考えたときに、空間的な問題なども含めて実現してくれたのが、東京都現代美術館だったんだ。
──展覧会の構成を考えたのは?
僕自身が考えたよ。この展覧会は「ホームムービー・ファクトリー」と「Around the World in 19 Videos」という僕のミュージック・ビデオ作品を集めたコーナーの2部構成になっている。会場の入口にビデオショップの展示があって、これはどの国のワークショップにも設置しているんだ。みんなで撮影した映画をここに並べていくのも楽しみのひとつだね。
──ホームムービー・ファクトリーとは?
そもそもの発想は『僕らのミライへ逆回転』から来ている。映画はアイディア次第で誰でも簡単に作れるもの。僕が考案した映画制作のメソッドは、みんなが仲良く平等に映画作りに参加することができるんだ。人間っていうのは放っておくとグループの中にリーダーが生まれるもので、リーダーに追随しない民主的なシステムにすることが重要だった。
▶具体的にはどうやって映画を作るの?