Editor’s Eye

2014.10.06

Editor’s Eye

APHEX TWIN『Syro』

Come around this time! Yeah!
待望のオリジナルアルバム発売

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実に13年振りとなる、Aphex Twin(エイフェックス・ツイン)のアルバム『Syro』がリリースされた。13年前……、その頃の私は、10代の頃から大好きだったストリートカルチャー誌の編集部にいて、デモテープを何度も聴いた記憶がある。13年という月日は字で書くとリアリティがないけれど、個人で振り返ると、あっという間の経過でもあり、いちファンとしては長い時間に思えて仕方がない。

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9月24日発売から、国内のランキング総合チャートで8位(10月2日付)となった『Syro』。視線が止まるのはデザイナーズ・リパブリックによるジャケットのデザインワーク。最新技術が駆使される今の時世に、ライナーノーツの頭ページによくあるリストのビジュアルをまま使うというシンプルさが、また良し。これは今作品のリリースにかかった経費を記載しているとのこと。音だけでなく、この斬新なアイデアにも脱帽。

では、本題の『Syro』の音の魅力についてはどうか? シンセの電子音やメロディ、リズム展開は今も昔もエイフェックス・ツインならでは。今作は、新しく聴く人の耳にもスーッと入りやすい“音”にポップさが感じられ、メランコリック(俗的に、憂鬱という意味)が印象的という評価が多かった過去とサヨナラしたのか? 音源ごとに変化と波を感じさせてくれる。10月7日に迫った『ele-king vol.14~エイフェックス・ツイン特集~』の発売を記念して行われるスペシャルトーク・イベント(DOMMUNE @3331 Arts Chiyodaにて)では、『ele-king』編集長の野田努氏、初音ミクら歌声合成音源の企画プロデュースを手がけるクリプトン・フューチャー・メディアの佐々木渉氏、政治学者の五野井郁夫氏、そして音楽ライター三田格氏がエイフェックス・ツインにまつわるディープなトークを繰り広げるというから、こちらもお見逃しなきよう!

(Text:Sayaka Miyano

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■「ele-king TV エイフェックス・ツイン特集」
 スペシャルトーク・イベント 10月7日開催 
 場所:DOMMUNE @3331 Arts Chiyoda
 時間:21:00~23:30
 http://www.3331.jp/access/
 DOMMUNE
 http://www.dommune.com/

■Aphex Twin オリジナル・アルバム
 Syro ― サイロ
 Aphex Twin ― エイフェックス・ツイン
 (WARP RECORDS / BEAT RECORDS)
 国内盤CD BRC-444 ¥2,300(+税)
 国内盤特典:ボーナストラック追加収録
 http://www.beatink.com/Labels/Warp-Records/Aphex-Twin/BRC-444/

■ele-king vol.14(10月15日発売)
 ¥1,400(+税)
 http://www.ele-king.net

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