Cafe Culture

2015.06.16

Cafe Culture
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Vol.06
アイスコーヒーは日本発祥か??

アイスコーヒーは日本で生まれたという説が、都市伝説のように流布している。
事の真贋は、ネット内に散見される強者たちの徹底調査があるから、そちらの方を検索していただくとして(諸説はあるけれど、確かに日本は早いには早いが、起源というほどでもないような)。
アメリカの夏は、基本的にアイスティーが飲まれる。これは事実。日本でアイスティーがそれほどポピュラーではないのは、夏のお茶といえば麦茶が王者として存在しているからだろう。
さて本題のアイスコーヒー。西では「冷コー」(コールコーヒーというもある)と呼ばれ東では「アイスコーヒー(そのままですが)」と呼び名が違うのも、ご愛嬌。なんとなく、愛すべき(シャレではない)存在として文学作品にも多く登場している(太宰治とか)。高温多湿の日本の夏には欠かせない、ちょっと贅沢なドリンクとして、認知されていて、缶コーヒーも含めれば大量のアイスコーヒーが日本で消費されていることになる。
とは言え、本当においしいアイスコーヒーは、香りも高く程よい酸味とコクのバランスが、夏の喉には本当に心地よい。
正調アイスコーヒーは、普通のコーヒーを冷やすのではなく、濃いめに入れたコーヒーを氷に注いで一気に冷やす。これが香り高いアイスコーヒーをいれる際のポイント。豆もシトラス感やフローラルな風味の『KATI KATI』ブレンド(スターバックス)などがオススメと言える。
氷で徐々に薄くなる感じが嫌なら、氷自体をコーヒーで作ってしまうという荒技もあるという。
それでも、冷えたグラスの周りにできる小さな水溜りを見ていると、夏の暑さもそれはそれで愛おしいと思えることさえある。

個人的にはスターバックスに行って、定番のカフェ アメリカーノ(ショットをプラスw)をアイスにしてもらうというのが、最近のお気に入りではあるが。

(Text: Y. Nag)
(Illustration:ワキサカコウジ)

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