TOKYO SLEEPER 東京快眠

2017.03.22

SLEEPER
花粉の季節の快眠術

東京快眠指南 Vol.28
by Megumi Kaji
花粉の季節の快眠術

気がつくとずいぶん日が長くなり、春の訪れをますます実感します。
春の新生活スタートに向けて寝具も見直して快眠環境を整えていきましょう。

寒い冬の間は外に干すことがつい億劫になりがちな枕や布団ですが、実は、冬でも寝つく時にかく汗を吸っていてその量毎晩コップ1杯分くらいになっています。季節が変わり、気持ちよく眠るためにも、湿気対策にはメンテナンスに工夫が必要です。
今の時期は花粉なども飛散しているので気になる方も多いと思いますが、素材によっても、必ずしも外で日に干さない方がよいものもあります。羽毛やウレタン系などの素材は、天日に干すと劣化する性質があります。綿や麻、化学繊維であれば直射日光に当たっても問題はないのですが、それらの素材でも、1、2時間程度陰干ししたり、窓を開けた室内の風通しのよい場所において湿気を飛ばすだけで十分です。

外に干す場合は、花粉の飛散量が少ない午前中10時から2時間程度にして、取り込む際には側地の表面をはらって取り込むようにしましょう。パンパン叩くと、布団は中の素材が切れたり傷んで細かいホコリが立ちやすくなりますので、要注意。花粉の飛散が落ち着くまでは室内干しで、室内の風通しのよい場所において湿気を飛ばしたり、布団乾燥機などを使うなどして乗り切りましょう。

鍛冶恵
東京生まれ。1989年ロフテー株式会社入社後、快眠スタジオにて睡眠文化の調査研究業務に従事。1999年睡眠文化研究所の設立にともない研究所に異動後、主任研究員を経て2009年まで同所長。睡眠文化調査研究や睡眠文化フォーラムなどのコーディネーションを行なう。2006年、睡眠改善インストラクター認定。2009年ロフテー株式会社を退社しフリーに。2010年、NPO睡眠文化研究会を立ち上げる。
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