2017.12.15
- SLEEPER
東京快眠指南 Vol.34
by Megumi Kaji
冬の快眠のカギは足元にあり
暦の上ではすでに立冬も過ぎて冬の寒さが本格化する季節ですね。手足が冷えた状態のままでは深部体温が下がりにくく、結果寝つきが悪いということになります。快眠のためには、冬は体の芯まで温まってから寝るようにしましょう。入浴によって、リラックスして交感神経が鎮まることも快眠につながります。もし、じっくり温まる時間がない、という場合は、シャワーで済ませるのではなく、足湯をしてみましょう。足先を集中的に温めることで、寒さでキュッと閉じてしまった足の血管が開いて深部からの放熱がスムーズにいきます。
足先の冷えを感じるときに靴下を履いて寝るという方もいると思いますが、できれば入浴や足湯で体を温めて就寝する方が望ましいですが、履いて寝るという場合には、締め付けが極力少ない、寝ている間に脱げてしまうくらいのものがよいでしょう。
さらにベッドの中を温める場合は、徐々に温度が下がる湯たんぽがおすすめです。あるいは、ふとん乾燥機を寝る前に使用する方法や、電気毛布を寝る前まで点けておき、寝る時にオフにするという方法もよいでしょう。朝まで点けたままにして眠ると、乾燥したり本来私たちが持っている体温調整機能を損なうことにつながります。
- 鍛冶恵
- 東京生まれ。1989年ロフテー株式会社入社後、快眠スタジオにて睡眠文化の調査研究業務に従事。1999年睡眠文化研究所の設立にともない研究所に異動後、主任研究員を経て2009年まで同所長。睡眠文化調査研究や睡眠文化フォーラムなどのコーディネーションを行なう。2006年、睡眠改善インストラクター認定。2009年ロフテー株式会社を退社しフリーに。2010年、NPO睡眠文化研究会を立ち上げる。