TOKYO SLEEPER 東京快眠

2014.12.04

SLEEPER
SLEEPER_07_topimage

東京快眠指南 Vol.07
by Megumi Kaji
毛布の正しい位置論争、上 or 下

アメリカ建国の父の一人として知られ100ドル紙幣にもその肖像が印刷されているベンジャミン・フランクリンは、シーツが暖かいと眠れなかったという人。三台のベッドを並べて寝て一台が暖まってくると、次々とベッドを移り眠ったというエピソードがあるとか。 一般的には、冬の寒い寝床のヒヤッとした感触は好まれないでしょう。スムーズに放熱して寝つけるように寝床は暖かくしておきましょう。

寒さが厳しくなるにつれ、とかく上に掛ける枚数を増やしがちですが、寝ている間に体から放出される熱を下から受け止めてくれるので、保温には毛布を「体の下に」敷くのがおすすめです。 掛け布団には暖かく軽くて寝返りを妨げない羽毛布団がよいですが、ポイントは“羽毛布団を直接体に触れさせる”ことです。羽毛は体温を感知して膨らみ、保温性を高める性質があります。羽毛布団と体の間に毛布があると、この効果を遮断してしまうのです。掛け布団は、ピッタリと肌に沿うように掛け、その上に何か一枚毛布か布を掛けるのが正解!
そして、冬は肩口から冷気が入ってきます。意外に肩こりの原因にもなりますので、ここを保温することも重要ですね。

快眠のツボ6 温かグッズ 睡眠環境の防寒対策としてさらに布団の中を暖めるには、自然の暖かさが心地いい「湯たんぽ」も最近見直されているアイテムです。足先などピンポイントで暖めてくれて、自然に温度が下がっていくのがよいですね。電気毛布を使う場合は、事前に暖めておき、寝るときにはスイッチを切るようにしましょう。つけっぱなしは、肌の乾燥を招きます。

(Text : 鍛冶恵

鍛冶恵
東京生まれ。1989年ロフテー株式会社入社後、快眠スタジオにて睡眠文化の調査研究業務に従事。1999年睡眠文化研究所の設立にともない研究所に異動後、主任研究員を経て2009年まで同所長。睡眠文化調査研究や睡眠文化フォーラムなどのコーディネーションを行なう。2006年、睡眠改善インストラクター認定。2009年ロフテー株式会社を退社しフリーに。2010年、NPO睡眠文化研究会を立ち上げる。
TOKYOWISE SOCIAL TOKYOWISE SOCIAL