TOKYO SLEEPER 東京快眠

2014.11.04

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東京快眠指南 Vol.06
by Megumi Kaji
温まってぐっすり眠ろう

冬の木枯らしが吹く季節になりました。 思わず身を固くしてしまいがちで、ベッドに入っても冷えて寝つけないという女性も多いでしょう。
快眠のツボ2でもお話ししたように、体温のリズムは眠りと深く関わっています。深部体温が下がるタイミングが眠りやすいタイミングなのですが、深部の熱が体の末端に移動してきた時に、体が冷えていたり緊張していると、血管が開かないため手足から放熱がうまくいきません。熱を下げるためには一旦体温を上げるのがポイント。
まず、体の中から温める方法として、夜に鍋などホットなメニューを口にするというのも快眠のためにはオススメです。さらに、スパイスが効いた鍋であれば、発汗作用も加わりより効果的でしょう。
ちなみに、ホットミルクを飲むとよく眠れる、という話を耳にしたことがあるかもしれませんが、ミルクに含まれる成分がその日の眠りに効果があるというより、温かいカップを持つ指先がじんわり温まってくることがポイントと言えましょう。

快眠のツボ5 快眠のためのバスタイム 体の外から温めるには、やはり入浴です。好みの入浴剤などを入れてゆっくり湯船につかって体の芯まで温めると、リラックスして交感神経が落ち着いてきて眠る準備も整ってきます。

あまり熱くない湯船にゆっくり・・・がオススメですが、忙しいので早く寝たいという場合には足浴や手浴だけでも、あるいは次のようなスタイルでもOKです。お風呂用のイス等に腰掛けて洗面器に足を入れながら浴びる足湯付シャワー。首の後ろにシャワーを近づけて当てるようにすると、太い血管をダイレクトに温め、より血流を促し手足からの放熱を活発にします。

(Text : 鍛冶恵

鍛冶恵
東京生まれ。1989年ロフテー株式会社入社後、快眠スタジオにて睡眠文化の調査研究業務に従事。1999年睡眠文化研究所の設立にともない研究所に異動後、主任研究員を経て2009年まで同所長。睡眠文化調査研究や睡眠文化フォーラムなどのコーディネーションを行なう。2006年、睡眠改善インストラクター認定。2009年ロフテー株式会社を退社しフリーに。2010年、NPO睡眠文化研究会を立ち上げる。
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