2016.03.17
- Cafe Culture
日本のコーヒー文化はまだまだ発展するか?
ちょっと意地悪な質問をぶつけてみた。ブルーボトルコーヒーをはじめとするサードウェーブ・コーヒーに関してだ。
「日本でもサードウェーブをはじめ、スペシャルティコーヒーに対する人気が高まっていますが、これもスターバックスが日本にできて20年、その間にコーヒーを楽しむカルチャーを定着させてきたという歴史も大いに関係があると思います。その意味でも、私たちの仕事にとても誇りを持っています」
日本だけでなく、アジアでもコーヒーの持つ様々な可能性を伝授する旅に出ているという。
「最近ではムンバイに行きました。まだまだコーヒー文化が成熟している地域ではありませんが、少しずつブームが起こり始めています。ただ一時的なものではなく、生活の中にコーヒー文化を根付かせていきたいと思っています」
日本ではどうだろう。
「日本のコーヒー文化はとても成熟していると思います。ただこれからもイノベーションは続けていかなければなりません。例えば、スターバックス リザーブ®のような希少価値の高い、風味豊かなコーヒーの提供や、住宅地の真ん中にあるようなユニークな店舗などもそうです。そのすべては、先ほど言った、情熱と好奇心、それと学び、共有するという基本を持ち続けているからできることなのではないかと思います」
シアトルでスタートしたロースタリーというコーヒーの焙煎を店内で行う新しいタイプのスターバックスができました。日本に導入できれば素晴らしいことだと考えています」
すべてによどみなく、ストレートな答えが返ってくる。そんなコーエンさんのインタビュー最後の一言がとても素敵だった。
「45歳から何かをスタートすることの刺激を与えてくれたスターバックスに感謝するとともに、とても誇りに思っています。また、自分より遥かに若いバリスタたち、みんながスターバックスの未来であるのです。そこに私の経験を伝えることが最大の仕事といえるでしょう」
言葉の端々にコーヒーに対する思い、スターバックスに対する愛情が満ち溢れている。こんな素敵なプロフェッショナルがいること自体が、スターバックスの今と未来をつないでいくんだろう。