2016.03.18
- Cafe Culture
Vol.10
スターバックスは“スターバックス愛”にあふれる人で成り立っていた
アメリカ・シアトルのスターバックス本社で勤務し、コーヒーのエキスパートとして日本やアジア地域で活躍されているメイジャー・コーエン氏が来日したと聞きつけて、特別にインタビューをすることに成功した。
コーエンさんの第一印象は、とても穏やかな方ということ。そして誰よりもコーヒーに対して情熱をもっていること。これもベテランならではのものだろうか。穏やかな語り口、温厚な笑顔、そして何よりもスターバックスに対する愛情溢れる発言が、なんだか聞いている私たちにも伝わってくるようだ。
「私がスターバックスに入社したのは、45歳の時だったんですよ。それまでは学校の先生をしたり、そのあとはプロのカメラマンをしていて、そのころできたばかりのスターバックスに通うただのコーヒー好きだったんです。その当時1970年前後、スペシャルティコーヒーというのがで始めたころで、興味をひかれ通ううちにだんだんコーヒーについて詳しくなってきました」
そしてある日、通っていたスターバックスから、仕事をしてみないかと誘われたのでした。
「ちょっと考えましたね、2日ほど(笑)。そこからアシスタントのバリスタになり、それが1995年のことですから、スターバックスで仕事をしてもう21年になりますね」
その後、シアトル勤務となり、現在ではシニア・プロジェクト・マネージャーとして、コーヒーや紅茶の新規プログラムやプロセスの開発・管理、さらにパートナーと呼ばれるスタッフがそのプログラムを通じて、コーヒーや商品の魅力を伝えられるようにリードしている。
「その歳で転職してスターバックスに飛び込もうと決心したきっかけに、シュルツ氏(スターバックスCEO)のビデオを見たことが大きく影響しています。そこで彼が語っていたのが、“情熱と好奇心、そして学ぶこと、共有すること”でした。この四つのフレーズが今も私の仕事へのモチベーションであり、スターバックスで働くスタッフや、一緒に仕事をする仲間に伝えたいことです」
この基本をベースにコーエンさんはスターバックスのコーヒーの伝道師として、日本のみならず、インドへ中国へと忙しく飛び回っているのだという。
(先日のアンバサダーカップにて講演中のコーエン氏)
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