Cafe Culture

2016.09.20

Cafe Culture
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Vol.11
スターバックスのエシカルなコーヒーへの挑戦とは

9月9日にスターバックスの店舗に行った時、「99%」という数字を目にした。カップやスリーブにも書かれているから、こりゃなんだ?と思わずパートナーさん(スターバックスでは店舗で働くスタッフをこう呼ぶらしい)に聞いてみた。
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コーヒーの倫理的調達率99%の意味するところ

「これは、スターバックスで使うコーヒー豆の99%が倫理的な調達によって購買されたという意味です」とにこやかに答えてくれた。
さて倫理的調達ってなんだということになるのだが、コーヒー豆の生産者はかつて厳しい環境下でコーヒーを栽培していたそうだ。その辺の問題を解決しないことには安定して品質の高いコーヒー生産を継続できないと考えたスターバックスが、生産者とともに質の高いコーヒー豆を生産するだけでなく、生産者にも適切な収入が得られ、なおかつコーヒーの育つ環境についてもしっかり考えようというところから始まったプロジェクト<倫理的な調達(Ethical Sourcing)>のことなのだという。
で、スターバックスでは、そういった倫理的に社会や環境に配慮しながら、正しく生産されているコーヒー豆の調達が99%に達成した、ということなんだね。
当たり前のようでいて、資本主義の世界でこれをきちんとやろうというのはかなり大変なことなのは想像がつく。なにしろ、そうなるまでには相当の投資が必要なのだろうし、スターバックスが世界に7か所ものファーマー サポート センターを設置して、そこに農学者を雇い、コーヒー生産者や加工業者に直接アドバイスしたりと人的にもかなりの投資を行った結果が99%という数字に表れたということだ。

とにかく、私たちがおいしいコーヒーを楽しむことができ、そのコーヒーのもとを作ってくれている農家の人々がハッピーであってくれることは、普通に嬉しいことだと思うわけです。

スターバックスがちょっと特別なことをしてくれている

<ハシエンダ アルサシア®>というコーヒー豆が限定で販売中だ。これの何が限定かというと、“その1”スターバックス初の自社農園で生産された貴重な豆だということ。“その2”何とこの豆はスターバックス本社のあるシアトルの特別な店舗「STARBUCKS RESERVE® ROASTERY & TASTING ROOM」でしか提供されていなかったのが、スターバックス日本上陸20周年記念として、日本でも発売されるという。コスタリカ産のやや軽めの焙煎による、シトラスのような風味とはじけるような酸味がGOOD。風味も抜群だ。
とにかく貴重な豆だけに、早々ゲットすべしと思うのだった。

(Text: Y.Nag)
(Illustration: ワキサカコウジ)

Starbucks Coffee Japan
ハシエンダ アルサシア®

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