Editor’s Eye

2016.04.08

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創造力を刺激する展覧会
『MIYAKE ISSEY展: 三宅一生の仕事』

伝統技術や職人技を生かすとともに新しい素材の開発や服づくりを探求、画期的なデザインを生み出してきたデザイナー・三宅一生氏。
活動を開始した1970年から現在に至る約45年間の仕事を紹介するこれまでにない規模の展覧会『MIYAKE ISSEY展: 三宅一生の仕事』のプレス内覧会には、海外メディアを含め多くのマスコミが集まり、その様子から注目度の高さがうかがえた。

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国立新美術館にて(3月16日~6月13日まで)開催される本展は、初期から最新プロジェクトまでの全仕事を通して、ものづくりに対する三宅氏の考え方やデザインアプローチを明らかにし、未来に向けたさらなる創作の可能性を探る内容となっている。

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A~Cの3ルームで構成されている本展。全ての展示を通して三宅氏の服づくりを理解し発見することができるが、ルームCの会場デザインを手がけた佐藤卓氏はヴィジュアルデザインも担当し、衣服の魅力を存分に訴求している。また、吉岡徳仁氏が空間デザインを手がけたルームAとBは、新たにこの展覧会のために創られたグリッド・ボディを用いており、洗練された空間の中で鑑賞を楽しむことができる。

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自由な発想や革新性、伝統、環境への配慮などのテーマを持ち、「一枚の布」をいかにして使い活かすのかという創造的課題に対して長年にわたって取り組んできた三宅一生氏。その集大成ともいえる本展は、自由な発想を押し広げ、創造力を刺激する機会となるに違いない。 (Text & Photo/Sayaka Miyano

『MIYAKE ISSEY展: 三宅一生の仕事』
会期:2016年3月16日~6月13日
場所:国立新美術館
http://www.nact.jp
http://2016.miyakeissey.org

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