2014.07.22
いつもより少しだけ早起きして、植物に水をやり、簡単に手入れをする。暮らしに植物を取り入れるだけで、朝の時間がぐっと豊かになるから不思議だ。とはいえ、都市生活者が植物をルームメイトにすることは、時間的にも空間的にも容易ではない。そこで、“アーバンガーデニング”をコンセプトにしたショップ<ビオトープ ナーセリーズ>を訪れ、東京で植物と暮らすコツを探ってみた。
「まず大事なことは、自分の生活リズムに合った植物を選ぶことです。忙しい人は多肉やハーブが育てやすいと思います。
中でも、アロマティカスはミントの香りによく似た多肉質の葉をもったハーブで、その名のとおりとても爽やかな香りのする植物です。朝摘み取った葉を炭酸水に入れて飲むのもいいですね」と語ってくれたのはスタッフの木寺祐子さん。なるほど。それなら植物を育てることも楽しめて、気持ちのいい朝の過ごし方も習慣にできそうだ。
時間的な問題は、水やりや日当たりを神経質に考えなくていい丈夫な植物を選ぶことで解消する。あとは、空間的な問題。自身は緑が生い茂るジャングルのような部屋で暮らしたいと思っているが、限られたスペースに暮らす東京人にとっては、なかなかそうはいかない。そこで、おすすめなのがハンギングポット。アイビーやエレンダニカなど、ツタやツルが伸びて垂れ下がるタイプの植物にはぴったりで、空間を有効に使うことができる。
そして、せっかく買った植物はできれば枯らしたくないもの(大きい植物ほど高額だしね)。「日中を元気に過ごせるよう、水はなるべく朝にあげてほしいですね。あとは、定期的に肥料を与えることも大切。お水はごはん、肥料はサプリメントなんです。きちんと与えることで葉色が良くなりますよ」(木寺さん)。植物と対話したり、成長する姿を楽しんだり。植物と触れ合う朝は、自分をチューニングする大切な時間になるかもしれない。
ビオトープナーセリーズ
住所:東京都港区白金台4-6-44
tel:03-3444-2894
営業時間:11:00~20:00
定休日:不定休
URL: http://www.biotop.jp/biotop-nurseries/