TOKYO SLEEPER 東京快眠

2016.01.13

SLEEPER
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東京快眠指南 Vol.17
by Megumi Kaji
冬はホットに眠る

暖冬が続いていますが、暦の上ではこれからが冬本番です。眠りにくいと感じる方も増えているかもしれません。入浴などで体を外からよく温めて眠るという方法の他に、温かい食べ物や飲み物‐例えば、鍋料理やホットワイン、あるいは甘酒など‐を摂るという方法も、この季節ならではの快眠法といえるでしょう。
一般的に、アルコールは睡眠の敵と考えられています。その理由は、飲み過ぎると中途覚醒を増やしたり利尿作用を強くしてしまったり、交感神経が休息しないなどの理由からです。でも、飲み方に少し気をつけて多量のお酒で無理やり眠ろうとせず、できれば寝る直前まで飲むのを避ければ、敵を味方につけることができるでしょう。
何度かお伝えしてきたように、睡眠には深部体温の下降が必要です。体温の下降をスムーズにするには、一度体温を上げることが大切です。身体を温めるハーブとして知られている、シナモンや黒胡椒などのスパイスが入ったホットワインを火にかけることで、アルコール分が飛び、スパイスの香りが立って気持ちをリラックスさせてくれることも良い作用をもたらしてくれるそうです。
甘酒には、酒粕から作られたアルコールを少し含むタイプと、米麹からつくられたタイプがありますが、こちらも好みで選んでショウガなどを入れて飲むとより温まるでしょう。
気持ちをリラックスさせ、体を中から温めるアルコールをうまく取り入れることで、これからの季節の快眠を手に入れませんか。

鍛冶恵
東京生まれ。1989年ロフテー株式会社入社後、快眠スタジオにて睡眠文化の調査研究業務に従事。1999年睡眠文化研究所の設立にともない研究所に異動後、主任研究員を経て2009年まで同所長。睡眠文化調査研究や睡眠文化フォーラムなどのコーディネーションを行なう。2006年、睡眠改善インストラクター認定。2009年ロフテー株式会社を退社しフリーに。2010年、NPO睡眠文化研究会を立ち上げる。
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