2016.01.27
- The ABC\’s of International Marriage
国際結婚は身近になった?
国際結婚というとなんだか海外旅行と同様響きが良い反面、不明な事も多く不安を覚える人も少なくない。昨今のグローバル化や、「ダーリンは外国人」という漫画も国際結婚の実情が認知されるのに一役買ったし、テレビ番組でも世界に住む日本人妻など特集され、以前より身近になってきたのではないだろうか。テレビでもハーフタレントも増加した。
実際厚生労働省人口動態統計年報調べてみると、2010年結婚総数の4.3%が国際結婚であり、1980年の0.9%からは大幅に増加している。
海外での結婚(イギリス)
代理人でも提出出来てしまう日本の入籍手続きは非常に簡単である(妊娠の可能性を考慮して、女性は離婚後6カ月間は入籍出来ないけれど)が、夫の話によると海外ではそうでない場合もあるそう。例えば、イギリスにおいては、1カ月前から「二人の婚姻に異議のある者は申し出よ」という張り紙が掲出され、やっと婚姻出来るけれども、本人達の出頭は勿論必須で、日本のそれとは随分異なる。イギリス人と日本人のハーフにあたる旦那を持つ友人がポツリ。「私イギリスではまだ結婚出来てないんだよね、、、」どうやら、日常会話レベルの英語能力が必要であり、前述した通りその手続きも複雑だかららしい。そういえば、アメリカで電撃入籍した人気歌手が実は日本で届けてなかったので、日本ではバツイチにはならなかったというニュースもあったっけ。
アメリカ人の事例
宗教を重んじない日本人にはなかなか理解しにくいけれど、やはり宗教が密接している国が世界には多い。アメリカ人夫と日本人妻のカップルは、子供を作りたい夫に対してバリバリキャリアな妻は子供不要派ゆえ、関係が悪化。話を聞いていると、アメリカでも仕事出来る彼は最近日本生活にも憔悴しきっている様子。さっさと離婚してアメリカで心機一転すればいいのに、、、と思っていたけれど、どうもゴタゴタしている。よくよく聞いてみると、敬虔なカトリック教徒にとって結婚というのは神聖なもので一度しか出来ず、離婚はあり得ないとのこと。確かに、その信条はとっても素晴らしいけれど、現実的に毎日お互いいがみ合って仮面夫婦を続けるよりは、きれいさっぱり清算して心機一転する方が楽しいじゃないかと思うけれど、なかなか体裁を気にするのは日本人だけではないらしい。結局、大怪我をして入院した際、全くお見舞いにも来てくれない妻に踏ん切りがついたらしく、離婚後渡米。直ぐに学生時代の友人と再会し結婚出産とトントン拍子らしい。簡単に離婚する前に、結婚生活が上手く行くよう工夫と努力が必要かもしれないけれど、時には思い切ってリセットするのも悪くない。
イスラム圏の事例
エジプト人とスーダンのハーフの男友達は日本企業に勤め、日本語も堪能。持ち前の優しさで、結構日本人女子からモテていた。私の友達も彼と付き合っているようないないような関係が続いていた。そして、結婚は突然やってきた。彼は突然エジプト人女性とエジプトで結婚式を挙げたのだ。私の夫は予てより「彼はイスラム教で、お母さんの選んだ人と結婚するから、日本人友達にはおススメ出来ない」と言っていたのが的中したのだ!
最近では、友人が傷心旅行で行ったモロッコで出会ったモロッコ人男性と24時間で婚約してきた!という。一瞬、ええっ?大丈夫なの~?と思ったけれど、35歳くらいの高学歴女史、経験も豊富で、自分の勘を信じたのだろうとのこと。モロッコもイスラム教なので、付き合う=結婚を前提として婚約するということで、早々に役所で正式書類を提出して婚約したらしい。驚いたのが、帰国してからの日本人の反対の大きさだったという。確かに不確定要素が多く、未知の文化イスラム圏で結婚するというのは、心配が大きい。特に彼女は留学していた訳ではなく、たまたま数日の旅行で訪れただけなのだから。ただ、ちょっと聞くと心配になるけれど、彼の方が日本で5年以上住んでいたことがあり日本語も出来るとのことで、私もファーストデートから一緒に住んでいる経験上、自分の勘を信じて思い切って踏み込むのも良いと思った。そして私は彼女に言った。「自分を信じることがまず大切。大体反対する人はモロッコに行ったことが無い人だよ」と。
グローバルネット婚
もう一人婚活女史35歳の呟きも面白かった。最近友人がシカゴに彼氏が出来て、現地で結婚したらしい、と。よくよく聞いてみると、怪しくないグローバルな出会い系サイトに登録して、シカゴで留学経験もあり、またシカゴに移住しても良いと考えていたので、日本在住にも関わらず、シカゴ在住と掲載していたらしい。彼も実はオーストラリアに居たけれどいずれはシカゴに戻るので、シカゴ在住と掲載し、二人はマッチングしたとのこと。この話をした友人も、そのサイトに登録してたものの、日本在住ということで、ちっともオファーが無かったらしい。彼女は海外に興味があるものの、別段どこの国というのが無いのが悩みで絞り切れず、現在も絶賛婚活中なのである。
Lumico Harmony (ルミコ・ハーモニー)
フィンランド人との結婚を機に、人生を見つめ直し、活動の幅を広げる。「眠りと夢のラビリンス」というアート活動、イラストレーター、ライター、ワークショップアートディレクター、北欧コンサルティング、親子国際交流NPO「ザ・グローバル・ファミリーズ」副理事長も務める。三児の母。
http://lumicoharmony.weebly.com/
https://facebook.com/lumico.harmony
団体「ザ・グローバル・ファミリーズ」では、親子で国際交流出来る機会を提供しています。ローカルファミリー登録募集中です!
http://www.theglobalfamilies.com/japanese.html
全国フリーランスママのおしごとネットワーク「クリエイティブマムズリンク」で、ルミコ・ハーモニーのイベントも企画中!
http://www.creativemama.org