The ABC\

2016.05.11

The ABC\’s of International Marriage
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役所に提出する婚姻届

日本人同士なら、それぞれの戸籍謄本と婚姻届を入手して、自分達が署名する他、証人2名にサインして貰って、区役所に提出する。24時間受付してくれるので、いつでも本気を出せば1時間でも婚姻出来てしまう程簡単。なんだったら本人ではなく代理人での提出でも可能という!! これが日本国籍外の人と婚姻する場合、必要な書類が増えた。外国人登録証(これは携帯の必要がある)、婚姻要件具備証明書と呼ばれる、本国に独身であることを証明してもらった書類も必要(それも翻訳版も添付して)。

更に更に、二人の馴初めをA4版5程度の質問に答えなければならないのである!!!(2012年目黒区のことで、現在は必要なくなったらしい)通常観光ビザは3カ月なところ、婚姻すれば配偶者ビザが発給され、日本での長期滞在が可能に。また、3年以上同居すれば日本での永住権も発給される。一時偽装結婚がニュースになっていたので、致し方ないとも思うのだけれど……(その馴初めのレポートも、なんとでも書けるような気がしてたらやはりなくなったのね~)

役所の人が何故か夫と話したがらない

婚姻届は土曜日だったので一応受理してもらうものの、何か不備があれば電話が月曜にかかってくるとのこと。婚姻記念日にしたい日に届け出たので、なんとかその日で確定すると嬉しいなーとヒヤヒヤしながら迎えた月曜日。夫から「区役所の人から電話があり、妻に代わってくれとのことで、そこに妻が居ないのであれば折り返し電話して欲しい」とのこと。職場で忙しい中電話をかけてみると、「旦那様のミドルネームは、これでいいのか?旦那様のスペルは、これでいいのか?」といった旦那に関する質問で、唖然。えっ?夫は日本語を話してたのだから、直接電話で聞けばいいのに、とビックリした(電話を妻に掛ける様依頼するのと同じくらいの質問内容だった……)。役所の人は、名前を見た瞬間に外国人なので、日本語が通じないだろうという固定概念で凝り固まり、なんとか日本人の妻と話がしたかったらしい。(それも結構外国人も住んでいそうな目黒区での出来事で驚いている)

そういえば、自宅に郵便物が届く受取りの際にも、お届け先が外国人の名前で実際出て来た見た目が白人なので、配達の人が一瞬にして硬直する。「Please sign here!」と拙い英語で頑張る。「ここですか?判子ないんで、サインで?」「YES」とまあ、何故か夫が日本語話しているのに、配達の人はずっと英語で話し続けている不思議な風景。日本人が外国人に慣れてないって本当なんだと実感する事件が偶に起きる。

住宅探しで浮き彫りになる人種差別

子供も増えて、ブラジルからの帰国に併せて、ブラジルからネットで新居探しを行っていた。子供が小さく私は育休取得中なので、夫が早く帰宅出来るようにと、あまり馴染のない地域ではあるが夫の職場近くで探していた。帰国が3月中旬とマサカの引っ越しシーズン真っ只中だったので、ある程度の広さや間取り、、、家賃、、、と諸条件に合う物件を見つけては、極力早く確定したいと前向きに話を進めて行った。夫の職場から家賃補助が出る関係で、夫名義で契約したいとなった所から話がつんのめる。

「ええっ、外国人ですか??それは、ちょっと…大家さんに聞いてみないと……」
「大家さんに問い合わせたら、2階に大家自身が在住ということで、外国人はお断りしたいとのことでした」
「大家さんに問い合わせたら、もう既に他で決まったとのことでした……」

と、一気に逆風が吹き荒れる。今まで住居の契約で経験したことのない逆風。結局信頼出来る知り合いの不動産屋さんに、見つけた物件で契約してと話を投げて、何とか契約に漕ぎ着けたという次第。夫はちゃんとしたそこそこ大きく誰でも知っている所で働いているし、言ってもヨーロッパ人だし、在住も5年以上だし日本語も話せるのに、ただ外国人ということだけでこんなにも差別を受けるのか……と現実に直面しビックリした事件であった。

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