2017.10.13
- beauty
今年はいつもと違う?
「攻め」に徹したブラウンメイク
友人と食事をしたときのこと。話題になるのは仕事、家族、恋人、健康、親の介護など……「短時間でよくもまぁ、こんなに話すことがあるよね」というくらい、しゃべりっぱなしの3時間。で、最後はいつも美容の話になるのだけど、今回はいつもと違う質問が飛んできた。「今年の秋はどんなメイクが流行っているの?」。
20年近くの付き合いだけど、彼女の口から美容のトレンドの「ト」の字も聞いたことがなかったのに、一体何があったのだろう? 早速聞いてみると、「歳を重ねてもかわいい、に固執してる女性ってカッコよくないな〜って感じたの。かといって、メイクの仕方もわからないし。自分らしい表現の仕方を探している」という返事。 “今の自分から少しだけ変わる”ための意思表示をしたい、それをメイクでできないか、という相談だった。
あぁ、わかる。以前、ある編集の人に「モテる美容術みたいな記事を書いてほしい」というお願いをされたことがあった。そりゃ、モテないよりモテるほうが良いに越したことないけど、そんなにモテモテ……って、こっちがドン引きしてしまうくらいしつこかった。この人とは考え方が合わないと思い、丁重にお断りしたけど(笑)。
先ほどの友人も「モテるためのファッション、モテるためのメイク……って、じゃあ、全部それをやったら絶対モテるの?って思う」と(笑)。ホントにそう。ま、正直言って、男性はそこまで見ていないと思うけど。
そんなことを思いながら、ふと頭によぎったのが「目は口ほどに物を言う」ということわざ。言葉にしなくても、目の表情で意思を伝えることができる(または、言葉でごまかしても目が本心を語っているという逆節もしかり)という意味なのだけど、意思を伝える目の印象、つまり“目ヂカラ”はメイクによっていかようにも変えることができる、つまり「メイクは口ほどに物を言う」という持論を密かに持っている。
たとえば、「景気が悪くなるとまゆげが細くなる」という話。不思議なことに景気のアップダウンとまゆげの太さはリンクしているという。
事実、日本の景気はどうなっているの? というと……ゆるやかに上昇しているという(個人的にはまったく実感していないけど)。化粧品業界は外国人観光客のおかげで売上があがっているし、メイクのトレンドといえば太まゆ、それも自まゆなのは皆さんもご存知のとおり。
今年の秋はさらに、目元にフォーカスしたメイクが流行りという。今までだって目元にフォーカスしたメイクはあったよね、とお思いの人も多いだろう。でも、今年は今までとはちょっと違う、「意思のあるメイク」だという。そのトレンドのきっかけになったのが、アメリカの大統領であるドナルド・トランプの影響だという。
「彼の発言や振る舞いに女性たちが意思を持って行動するようになっているの。それがファッションやメイクに反映されている」とNYに住むメイクアップアーティストの友人が話していたっけ。ファッションやメイクは自己表現のひとつの手段。それがより明確になり、彼女たちの意思がはっきりとあらわれているのが今シーズンなのだ。
色は圧倒的にブラウンが主流。イチ押しはブラウンのアイシャドウだ。“ブラウン好き”の日本人にはなじみのある色なのでピンとこないかもしれないけど、今年はさらに進化している。色やテクスチャーはトレンドをしっかり押さえているし、ブラウンのバリエーションも幅広く提案している。だから以前のようなコンサバだけのメイクにならないところが良い。その証拠に、ブラウンカラーを中心に揃えたアイシャドウパレットが世界的に売れに売れているのだ。多色パレットは使い方次第。使う色の組み合わせで、クールにもフェミニンにもなれるから、要は自分次第なのだ。そう、ルールなんてない。自分の好きなようにメイクをすればいい。
彼女がどのような変化を求めているのか、は敢えて聞かなかった。でも、その気持ちを応援したくて、「メイクアップレボリューション」のアイシャドウパレットを紹介した。ブラウンを中心に16色のカラーが揃ったボリュームパレットだ。
新しい服とともにメイクをていねいにしてみよう。「メイクは口ほどに物を言う」時代に生きているのだから。
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