2015.08.26
Vol.05
焚き木ひろって竹下通り
バックパックとリュックサック
その違いについては後ほど話すとしても
体の割に大きな荷物を背負って
たまにジャンプしてポジションを修正
手にはたくさん紙袋
ふと
大昔にも こんな風に この場所で
焚き木を背負って
ジャンプしてたやつを想像する
竹下通り
かろうじてつながる
細い時間軸の上に立ち現れた
狐のマークのバックパック*
「焚き木ひろって竹下通り」
《memo》
*フェールラーベン社のバックパック「KANKEN」は1978年、スウェーデン生まれ。ロゴマークワッペンのモチーフは北極キツネ。あの時代の、焚き木の背負子(しょいこ)には付いていなかった、夜道も安心のリフレクター機能付き。
http://fjallraven.jp/
詩人。2011年、アメリカの出版社PRE/POSTより詩集『裸でベランダ/ウサギと女たち』をリリースし逆輸入デビュー。菅原敏の「詩集」と現代美術家・伊藤存の「刺繍」により実現したアートな一冊として各方面で話題を呼ぶ。 スターバックスやナイキ、BEAMSなど異業種とのコラボレーション、クラウドファンディングによるラジオ番組枠の買収、デパートの館内放送ジャック、新聞・雑誌へのエッセイの寄稿や講演、メディアプロジェクト「詩人天気予報」、Superflyの5thアルバム「WHITE」での作詞など、その活動の場を広げている。
現在はBS11「すずらん本屋堂」(東京古本散歩)でナレーションを担当。いにしえの恋愛詩を菅原敏の言葉で超訳する「新訳 世界恋愛詩集」をCAKES(ケイクス)にて連載中。
【twitter】https://twitter.com/sugawara_bin
【連載】 『新訳 世界恋愛詩集』https://cakes.mu/series/3194