2015.06.26
- compass for
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Vol.05 INDIA
クオリティの高すぎる○○！インドのデザイン事情
インド最初の都市コルカタに到着し、空港からタクシーに乗り込む。
街に入るとたちまち視界が埃っぽくなり、手が届く距離をすれ違う車の渦の中でインドに来たことを実感させられる。
バスがすぐ隣を通る。車体の古さにも驚いたが、バスのデザインを見て思わず二度見をした。全て手描きだった。何台も同じデザインのバスを見かけるが、全てきれいに同じデザインが描かれている。
よく見ると街中のあちこちが手描きであることに気づく。大通りではさほど目につかないが、1つ小道に入るとほとんどの店の看板が手描きだった。
デリーやムンバイなどの大都市は行っていないので分からないが、今回訪れた街ではどこも鮮やかな手描きの看板が目を引く。
驚いたのは手描きということより、妙に上手いことだ。
手描きの看板が目につく国は他にもあったが、ぱっと見そうと気づかない程のクオリティが見られるのは今のところインドくらいである。つっこみどころがあるものも多いが、それも含めて見ているだけで楽しい。
中でもわたしのお気に入りはこちら。
お気づきかと思うが、診療所である。
白の建物に赤十字なのは日本と同じなのに、さすがインドらしいアグレッシブな印象だ。右端の「HOTEL DIAMOND」はペイント中に通りがかったオーナーが「おっ!いいねえ！うちの名前も書いといてよ！うちFREE WIFIだからそれもね！」と言っている姿が眼に浮かぶ。
なんだろう、きっとインドはこういうところが憎めないのだと思う。
Yuko Ohba
seitaro design, inc.／グラフィックデザイナー
TOKYOWISEのサイトデザイン、記事のグラフィックを担当するデザイナーの1人。3ヶ月間休職をし、世界各国を周遊中。
Instagram：@ohbayuko
