2014.06.18
- DO YOU HAVE IT?
- No.5
マヤコフスキー
ズボンをはいた雲
マヤコフスキー=快男児
思想と想像を楽しむ一冊
東京を拠点に興味深い書籍をリリースしている土曜社からリリースされた、『ズボンをはいた雲』(ロシアの未来派詩人・マヤコフスキー著)。東京人の電車内ツールにも、昼下がりのひと時にも、おすすめしたいこの一冊は、片手に収まるサイズと丁度良い薄さが魅力。それに反する内容の濃さとギャップは、手にした人にしか味わえない…。モスクワ市内の仕事部屋で謎の死を遂げた詩人・マヤコフスキーの長篇詩および戯曲を収める「マヤコフスキー叢書」の第一巻にあたるこちらは、訳者である小笠原豊樹氏(1952年に訳・発刊した「マヤコフスキー詩集」など)の新訳と、序文担当の入康夫氏の文章も大変感慨深い。忙しい毎日が当たり前!
であり、想像性に欠ける今の時代にこそ読むべき&持っておきたい一冊。
著者:マヤコフスキー
訳者:小笠原豊樹
『ズボンをはいた雲』952円(税別)
土曜社 www.doyosha.com
マヤコフスキー
1893年、グルジアのバグダジ村に生まれたヴラジーミル・マヤコフスキー。本名。
小笠原豊樹
ロシア文学研究家、翻訳家。『マヤコフスキー事件』読売文学賞受賞