Editor’s Eye
2015.01.17
- Editor’s Eye
OUT OF TOKYO Vol.2
SEOUL ADDICT
W SEOUL WALKERHILL
五感を揺さぶるソウル
Wソウルウォーカーヒルに行ってみた!
(*2017年7月追記あり)
東京に一番近い海外都市、ソウル。近いがゆえに何かと比較されるが、食事、ファッション、音楽と、東京とは異質の感性を磨けるとあって、私にとって度々引き寄せられるように訪れたくなる街である。
そのソウルの中心地を静観するように、アチャ山の斜面に佇むのが、「Wソウルウォーカーヒル」。最高級の老舗ホテルやデザインホテルとは一線を画し、独創的でセンセーショナルな新しいHOTELジャンルを作った、「W」ブランドのホテルだ。
253室もあるホテルの部屋は、そのほとんどから広大な漢江を見下ろせ、インテリアはアーティスティックでフィーチャリスティック。部屋に入るなり、なんだか異空間へタイムトリップ(もちろん未来の方)した感覚におそわれる。随所にはキーカラーだという、赤が効いている。そう、赤。「あれ、落ち着かないかも!」最初はそう思ったが、段々慣れてくる。いや、「リラックスしてる場合じゃない。ドレスアップして楽しまなくては!」と、不思議と気持ちが高ぶってくる気がする。確か、韓国では赤は神聖な色だったことを思い出した。
さて、ウェルカムドリンクは、「自分でカクテルをシャカシャカして、最高の音楽(なぜかカセット)にまず浸って!」と、色気のある粋な計らい。
部屋を軽くラウンジ化したら、次はロビーとつながるwoo barへ。これまた美術館のような、アートとモダンが融合した空間。夜には、きらびやかなライトが重なり、ファッションショーやDJ play、様々なクラブイベントが繰り広げられるという。ちょうど、滞在中に韓国のファッション雑誌「ceci」とのコラボファッションショーが開催され、セレブや芸能人でにぎわいを見せていた。
また、特筆すべきはホテルのデザインや設備だけではない。驚いたのは、ホテルの男女スタッフともに美形揃いだということ。皆、キビキビとした動きで流暢な英語と日本語、そして最近急激に増えた中国人観光客向けの中国語で、会話や案内も洗練されていて、実にスマート。いい意味でクール&ドライ。日本のそれとは違って、丁寧だけど低姿勢過ぎず、「W」のホテルマンという美意識とプライドを感じさせるようだ。もう、このホテルの中だけでも十分に旅の醍醐味が凝縮されているかのようだ。
“アート”と”ホテル”が一体化した、五感が揺さぶられる、Wソウルウォーカーヒル。
「Wホテル」というこれまでのホテルの考え方とは一線を画す世界観自体を楽しむ旅。というのがあってもいいのではと思えた。
いわゆる街のど真ん中にあるようなホテルと違って利便性はないけれど、都会の喧噪から離れて、HOTELライフそのものを楽しむ旅。そんな新しい旅スタイルが堪能できる。
さて、次はどこの「W」に行ってみようか。
※2017年4月 “Wソウルウォーカーヒルホテル”は、”ビスタウォーカーヒルソウル”として生まれ変わりました。(2017年7月4日編集部追記)
ビスタウォーカーヒルソウル
https://www.walkerhill.com/vistawalkerhillseoul/