80年代のヒットナンバーが物語を盛り上げる!
『パレードへようこそ』

2015.04.01

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パレードへようこそ © PATHE PRODUCTIONS LIMITED. BRITISH BROADCASTING CORPORATION AND THE BRITISH FILM INSTITUTE 2014. ALL RIGHTS RESERVED.

イギリスで実際にあった、炭鉱労働者と同性愛者グループとの友情を描いた『パレードへようこそ』。4月4日(土)より、シネスイッチ銀座ほかで全国順次ロードショーされる。

トニー賞受賞監督マシュー・ウォーチャスが指揮

1980年代のイギリス。サッチャー政権下でおこなわれた炭鉱の廃坑に反対する炭鉱労働者を支援しようと立ち上がった同性愛者のグループ。決して交わることのない両者の心の交流を描き、カンヌ国際映画祭でもトランスジェンダー作品を対象にした「クィア・パルム賞」に輝いた『パレードへようこそ』が日本でも上映される。

監督を務めたのは舞台から映画まで幅広く手掛け、舞台『ゴッド・オブ・カーネジ』ではトニー賞を受賞したマシュー・ウォーチャス監督。また本編では、1980年代のロンドンの街並みやファッションが忠実に再現され、カルチャー・クラブやザ・スミス、ブロンスキ・ビートといった当時の名曲が全編をエネルギッシュに盛り上げる。

キャストは、同性愛者グループのリーダー役に、アメリカ人ながら大抜擢されたベン・シュネッツァー。そしてウェールズ地方の人びとを演じるのは、ビル・ナイ、イメルダ・スタウントンと英国を代表する名優たち。彼らの奥深い演技が若手俳優たちのパワーを引き出した。

ウェールズの炭鉱労働者に手を差し伸べたロンドンの同性愛者たち

1984年、サッチャー政権下で荒れるイギリス。炭鉱労働者のストライキに心を動かされたロンドンに住むひとりの青年のアイデアから、労働者とその家族の募金活動がはじまった。

しかし、全国炭鉱組合に何度電話をしても、寄付の申し出は無視される。理由はただひとつ。彼らがゲイだったから。炭鉱組合にとって、彼らは別世界の住民でしかなかったのだ。

そこへ勘違いから唯一受け入れてくれる炭鉱が出現。寄付金のお礼にと招待された彼らは、ミニバスに乗ってウェールズ奥地の炭鉱の町へと繰り出すのだが――

誤解や衝突を乗り越え、固い絆を結び、あらたな人生をつかみとっていく両者。『リトル・ダンサー』や『ブラス!』などイギリスの炭鉱を舞台にした名作に、あらたな作品がくわわった。

Text by YANAKA Tomomi

『パレードへようこそ』
4月4日(土)より、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開
監督│マシュー・ウォーチャス
出演│ビル・ナイ、イメルダ・スタウントン、ドミニク・ウェスト、アンドリュー・スコット、ジョージ・マッケイ、ジョセフ・ギルガン、ベン・シュネッツァー
配給│セテラ・インターナショナル
2014年/イギリス/121分

http://www.cetera.co.jp/pride/

OPENERSより
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http://openers.jp/article/941248

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