シトロエンらしいコンパクトEV
2015.12.20
- CLIPPING
シトロエンは、コンパクトな4人乗りEV「E-メアリ」を、COP21エコドライビングの一環としてパリのPSA本社にて世界初公開した。
シトロエンらしいコンパクトEV
コンパクトな電気自動車「E-メアリ」をシトロエンが発表。フランス本国において、2016年春には販売を開始する予定だ。
E-メアリの名称は1968年に発売されたコンパクトなオープンモデル「メアリ」に由来。名称のみならず、完全に取り外し可能なルーフや、悪路走行も想定した高い車高、メンテナンスが容易で軽くぶつけたくらいの傷は気にならないプラスチック製のボディパネル、外ヒンジで支持される水平ラインのはいったドアパネルなど、元祖メアリの特徴を引き継いでいる。
外見は「C4 カクタス」をベースにしたアバンギャルドなデザインで、おなじように「メアリ」をオマージュしてフランクフルトモーターショーに登場した「カクタス M」の市販モデルと言える。
そのボディサイズは全長3.81×全幅1.87×全高1.65メートル。4名ぶんのシートに、ラゲッジスペースは200リットルを確保しており、後席のベンチシートを倒すことで800リットルまで拡大が可能だ。
ボディカラーにはブルー、オレンジ、イエロー、ベージュの4色を用意。これも、元祖メアリ発表時に用意されたカラーに因むという。内装はナチュラルな風合いのベージュもしくはハイテク感のあるオレンジ レッドとなり、いずれも樹脂コーティングされたファブリックで防水が施されている。
Eメアリはユニークなキャラクターのみならず、その搭載している技術も先進的であり、バッテリーには金属リチウムポリマー電池(LMP)を採用する。
このバッテリーはフランスBollore社が開発したもので、負極材料に金属Li、電解質にポリマーシートを採用した全固体となっており、揮発しないために安全かつ天候に大きく左右されることがないのが特徴だという。
この最新バッテリーで最高出力50kW、平均で35kWのモーターを駆動し、最高時速110km/h、市街地における航続距離200kmを達成している。
EVのシティコミューターを作るにしても、ありがちなコンパクトカーではなく、ヘリテージを活かしながら独創的かつ乗ると楽しくなるようなクルマに仕上げてしまう、シトロエンらしい1台といえる。
OPENERSより
独創的なコンパクトEV「E-メアリ」を発表|Citroen
http://openers.jp/article/1428389