フランスから届いた爽やかな感動作
『グレート デイズ!-夢に挑んだ父と子-』
2014.08.13
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- © 2014 NORD-OUEST FILMS PATHÉ RHÔNE-ALPES CINÉMA
頑固で不器用な父と反抗期の車いすの息子がトライアスロンの最高峰「アイアンマンレース」に挑む『グレート デイズ!-夢に挑んだ父と子-』が、8月29日(金)よりTOHOシネマズ日本橋、新宿武蔵野館ほか全国順次公開される。
自身も障がいをもつファビアン・エローが主人公の青年を体当たりで熱演
スイム3.8キロ、バイク180キロ、ラン42.195キロというトライアスロンの最難関の「アイアンマンレース」。鍛え抜かれたスポーツマンでも過酷なレースを、車いすの少年とその父親が挑む──。今年6月に開かれた『フランス映画祭2014』でオープニングを飾り、“第2の『最強のふたり』”と呼ばれた感動作が劇場上映される。
メガホンを取ったのは、パリ・オペラ座のバレリーナたちを追ったドキュメンタリー映画『エトワール』で知られるニルス・タベルニエ監督。ドキュメンタリー作品の製作で出会った、障がいをもつ子どもたちのエネルギーに圧倒され、その輝きを多くの人に伝えたいと本作を企画した。
そんなタヴェルニエ監督がオーディションで見出したのが、自身も障がいをもつファビアン・エロー。演技初挑戦ながら、自立しようとする青年の姿を体当たりで演じた。そして父親には今村昌平監督の『カンゾー先生』への出演でも知られるフランスの名優ジャック・ガンブラン、母親役にはアレクサンドラ・ラミーが親子、夫婦ならではの葛藤を見事に表現している。
父親に「一緒にトライアスロンに出たい」と詰め寄る17歳のジュリアン
17歳のジュリアンは、失業して久しぶりに帰ってくる父ポールとの再会を楽しみにしていた。だが、車いすの息子とどう接していいか分からないポールは口をきこうともしない。
そんな関係を変えようとジュリアンはネットで見つけた「障がいのある息子とアイアンマンレースに参加」という記事を、トライアスロンの出場経験をもつ父に見せ、「一緒にレースに出たい」と詰め寄る。「ムリだ」の一言で却下されるが、負けず嫌いのジュリアンはさまざまな作戦で父を説得。晴れてチームを結成する。
母の反対、実行委員会の拒絶、激しいトレーニング、おもわぬケガなど、立ちふさがるトラブルをつぎつぎと乗り越えていく二人。そして迎えた運命の日。彼らの挑戦の結末は──。
障がいをもつ息子と向き合えず、ずっと子育てを放棄してきた父親。17歳になり、一人前として認めてもらいたい息子。それぞれのターニングポイントに立った二人が挑むレースは、彼らが人生を建て直し、親子の絆を取り戻すための旅なのだ。
『グレート デイズ!-夢に挑んだ父と子-』
8月29日(金)よりTOHOシネマズ日本橋、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
監督│ニルス・タベルニエ
出演│ジャック・ガンブラン、アレクサンド・ラミー、ファビアン・エロー、パブロ・ポーリー
配給│ギャガ
2013年/フランス/90分
http://greatdays.gaga.ne.jp
OPENERSより
MOVIE|頑固で不器用な父と反抗期の車いすの息子がトライアスロンの最高峰に挑む!
http://openers.jp/culture/tips_movie/news_greatdays_47228.html