カンヌ国際映画祭で監督賞受賞『黒衣の刺客』
2015.09.28
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ベネチア国際映画祭でグランプリに輝いた『悲情城市』や『珈琲時光』など、多くの傑作を生み出してきたホウ・シャオシェン監督の8年ぶりの新作。うつくしく静謐な、あたらしい武侠映画『黒衣の刺客』が、9月12日(土)より、新宿ピカデリーほか全国ロードショーされる。
ベストキャスト&スタッフが集結し、ホウ監督最高傑作が完成
ホウ・シャオシェン監督渾身の新作『黒衣の刺客』。数奇な運命に翻弄される孤独な女刺客を慎み深く描き、アクションという枠を越えた壮大なドラマを展開。今回はホウ監督の強い希望により、「日本オリジナル・ディレクターズカット版」での公開となる。
ヒロインの“女刺客”を演じたのは、スー・チー。激しい感情を押し殺した寡黙な演技で、新境地を見せた。標的となる田季安には『レッド・クリフ』シリーズで知られるチャン・チェン。そして、遣唐使である日本人青年を妻夫木聡、その妻を忽那汐里が演じている。
また、炎の揺れまでもとらえる繊細なカメラワークに荘厳な音楽、水墨画のような中国の絶景、京都・奈良・兵庫で撮影された寺院など、濃厚で独創的な映像美も見どころ。ホウ監督は本作で、カンヌ国際映画祭コンペティション部門に7度目の出品という偉業を達成。今年の審査員であったコーエン兄弟、ギレルモ・デル・トロ、グザヴィエ・ドランたちから賞賛を受け、見事に監督賞を獲得した。
数奇な運命に翻弄される孤独な女刺客
唐代の中国。13年前に女道士に預けられた隠娘が戻ってくる。両親は涙を流し迎え入れるが、うつくしく成長した彼女は暗殺者に育て上げられていた。標的は、かつての許婚であった暴君の田季安。
どうしても田季安に止めを刺すことができず、隠娘は暗殺者として生きてきた自分に情愛があることに戸惑う。「なぜ殺めるのか」と、その運命を自らに問い直す。ある日、窮地に追い込まれた隠娘は、日本人青年に助けられる。
『黒衣の刺客』
9月12日(土)より、新宿ピカデリーほか全国ロードショー
監督|ホウ・シャオシェン
脚本|チュー・ティエンウェン、ホウ・シャオシェン
出演|スー・チー、チャン・チェン、妻夫木聡、忽那汐里
配給|松竹
2015年/台湾・中国・香港・フランス/108分/原題『刺客 聶隱娘』
OPENERSより
巨匠ホウ・シャオシェン監督、8年ぶりの最新作『黒衣の刺客』|MOVIE
http://openers.jp/article/1332874