ビル・ポーラッド監督
『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』
2015.08.07
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1960年代に一世を風靡した「ザ・ビーチ・ボーイズ」の中心メンバーであったブライアン・ウィルソンの栄光と知られざる苦悩の半生を描いたビル・ポーラッド監督による『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』。8月1日(土)より全国公開された。
ことなる時代にあわせてふたりの俳優がブライアンを熱演
時代を超えていまでも愛されるザ・ビーチ・ボーイズのメロディー。その曲の多くを生み出し、現在も“生きる伝説”といわれる、ブライアン・ウィルソンの半生が映画化された。
ブライアン自身が映画化を認めたのは、昨年のアカデミー賞作品賞に輝いた『それでも夜は明ける』や『ツリー・オブ・ライフ』などを手がけた名プロデューサーとしても知られるビル・ポーラッド監督。天才の謎に包まれた心のうち、そして名曲が生まれるまでの秘密をつまびらかにする。
ブライアン・ウィルソン役には、ことなる時代にあわせてふたりの俳優を起用。1960年代のブライアンを演じるのはポール・ダノ。精神的に混乱と変調をきたしていくという難しい役柄に身を投じるとともに、ボーカリストとしても知られるダノによる歌声にも注目だ。また1980年代以降は、ジョン・キューザックが哀愁とユーモラスを讃えた天才ならではの姿を演じている。
薬物に逃避し心を壊してしまうブライアン
1960年代、ザ・ビーチ・ボーイズは人気の頂点にいた。しかし、あらたな音を求め、創作に専念したいブライアン・ウィルソンと、ツアーを楽しみたいメンバー、そして威圧的な父との溝は深まるばかり。次第にブライアンは薬物に逃避するようになってしまい、ヒットへのプレッシャーから彼の心は完全に折れてしまう。
それから20年余年。いまだブライアンは苦しみのなかにいた。そんな彼にふたたび希望の光を灯したのは、美しく聡明な女性メリンダとの出会い。しかし、ブライアンのすべてを管理する精神科医ユージンが、ふたりの前に立ちはだかる。
絶望と苦闘の果てに希望を見つけるブライアンの真実の物語。往年の名曲とともに、ブライアンの心のうちに分け入ってみたい。
『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』
8月1日(土)より、角川シネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー
監督|ビル・ポーラッド
出演|ジョン・キューザック、ポール・ダノ、エリザベス・バンクス、ポール・ジアマッティ、ジェイク・アベル
配給|KADOKAWA
2014年/アメリカ/122分/PG12
http://www.loveandmercy-movie.jp
OPENERSより
ビル・ポーラッド監督『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』|MOVIE
http://openers.jp/article/1317651