『THE STORY OF L’OSIER 最高のレストラン
「ロオジエ」 最上のおもてなしの秘密』

2015.04.16

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『THE STORY OF L’OSIER 最高のレストラン「ロオジエ」 最上のおもてなしの秘密』

資生堂が経営するフレンチレストラン「ロオジエ」。そこにかかわる人びとのインタビューを通し、いかにしてロオジエという特別な存在が作られているのか、驚きの物語とともにその真髄を記した書籍『THE STORY OF L’OSIER 最高のレストラン「ロオジエ」 最上のおもてなしの秘密』が、マガジンハウスより発売中だ。

「ロオジエ」を形作る無形有形の物語

1973年のオープン以来、40年もの長きにわたり王道のフレンチレストランという揺るぎないイメージを保ちつづけているロオジエ。本書では、レストランを構成する“もの”を通してロオジエがもつ固有の文化を検証。料理だけにとどまらず、エントランスや内装、インテリア、カトラリー、おもてなしの心にいたるまで、どのようにしてロオジエという存在が作られているのか、解き明かす内容となっている。

シャンパーニュの泡をイメージしたエントランスのガラス板、9メートルにもおよぶ吹き抜けと一体化したダイナミックな空間、テーブルや椅子、リネンにいたるまで、ピエール=イヴ・ロション氏がデザインを手がけ、開放感とくつろぎに満ちた非日常の時間を演出。現在エグゼクティブシェフを務めるオリヴィエ・シェニョン氏は、伝統的なフランス料理の技術と、現代的な感性や表現力をもち合わせた実力派としてロオジエのあたらしい味を作り出している。

“アール・ド・ヴィーヴル(美しい生き方)”を体現するロオジエの、空間とそれを形作る“もの”を選び、使いこなす“ひと”に焦点を当て、どんな些細な“もの”にも驚きの物語があることが明かされていく。撮り下ろしの写真では、サルバドール・ダリの「柔らかい時計」をモチーフにしたオブジェや、ジャン・コクトーの花器など、ギャラリーのようなレストランの全貌も紹介している。

「その最善のありようを『普通』のものとして、継続していくこと」という一文が、まさにロオジエの真髄を表している本書。華やかな表舞台だけではなく、これまでの歴史とこれからの未来を感じることができる一冊となっている。

Text by ENOMOTO Kozue (OPENERS)

『THE STORY OF L’OSIER 最高のレストラン「ロオジエ」 最上のおもてなしの秘密』
著者|橋本麻里
発行|マガジンハウス
仕様|A5判、128ページ
価格|1512円
発売中
http://losier.shiseido.co.jp

OPENERSより
BOOK|内装からカトラリーにいたるまで、ひとつひとつに込められた驚きの物語
http://openers.jp/article/954706

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