第15回『東京フィルメックス』が
11月22日(土)に開幕
2014.11.19
- CLIPPING
- コンペティション部門:『ダリー・マルサン』高橋泉監督
世界各地の独創的な映画作品を上映するとともに、特にアジアのフィルムメイカーの発掘、育成に取り組んできた映画祭『東京フィルメックス』が今年も開幕。11月22日(土)から11月30日(日)まで、有楽町朝日ホールとTOHOシネマズ日劇で開催される。
カナダの鬼才デヴィッド・クローネンバーグや
1960年代の日本映画の特集上映も
今年で15回目という節目の年を迎えた「東京フィルメックス」。これまでもつくり手の心のこもった作品、世界を驚かすような作品と観客との橋渡しをおこなってきた映画祭が、今年も華やかに幕を開ける。
昨年の東京フィルメックスで『罪の手ざわり』がオープニングを飾ったジャ・ジャンクー監督が審査委員長を務めるコンペティション部門では、国際色豊かなフレッシュな才能が集結。才能ある新鋭フィルムメイカーの長編監督デビュー作や、東京フィルメックスと東京都が主催する映画の人材育成プロジェクト「タレンツ・トーキョー」出身者による計9作品が上映され、最優秀作品賞を競う。
また世界の最前線で活躍する監督の新作を紹介する特別招待作品では、塚本晋也監督が大岡昇平の小説を映画化し、ヴェネチア映画祭でワールドプレミア上映されたばかりの『野火』をオープニング作品に選出。さらに、キム・ギドク監督の『ONE ON ONE(原題)』、ツァイ・ミンリャン監督の『西遊』なども上映される。
そして、毎年注目される特集上映では、1980年代のブレイクから現在にいたるまで、そのみずみずしい感性と独創性で描いてきたカナダの鬼才、デヴィッド・クローネンバーグをフィーチャー。その才能と魅力を開花させたといわれる学生時代に自主制作した2本の映画『ステレオ/均衡の遺失』『クライム・オブ・ザ・フューチャー/未来犯罪の確立』を紹介。さらに特別上映作品にも、最新作となる『マップ・トゥ・ザ・スターズ』がクロージング作品に選ばれている。
このほかにも特集上映では、あらためて近年注目を集める1960年代の日本映画を取り上げ、大島渚監督の『青春残酷物語』など計3本を上映。当時の熱気を現代に蘇らせる。さらに東京フィルメックスの15周年を記念し、雑誌『SAPIO』に連載されていた映画祭事務局スタッフによるレビューを1冊の本にまとめた『この映画を観れば世界がわかる~現在を刺激する監督たちのワールドワイドな見取り図』も刊行される。
今年も期待を裏切らない充実のラインナップを誇る東京フィルメックス。あらたなフィルムメイカーや映画との出合いを果たしたい。
第15回東京フィルメックス
日程│11月22日(土)~11月30日(日)
会場│有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ日劇など
チケット│当日一般1800円、当日学生1300円
問い合わせ:ハローダイヤル Info.
Tel. 03-5777-8600
http://filmex.net/2014/
※前売券が完売した上映回は、原則当日券販売なし。
ただしキャンセルが出た場合のみ、チケット販売も。
詳細は公式サイトを確認のこと。
<コンペティション>
・『彼女のそばで』アサフ・コルマン監督
・『ディーブ』ナジ・アブヌワール監督
・『数立方メートルの愛』ジャムシド・マームディ監督
・『プリンス』マームード・ベーラズニア監督
・『クロコダイル』フランシス・セイビヤー・パション監督
・『シャドウデイズ』チャオ・ダーヨン監督
・『生きる』パク・ジョンボム監督
・『扉の少女(仮題)』チャン・ジュリ監督
・『ダリー・マルサン』高橋泉監督
<特別招待作品>
・オープニング作品
『野火』塚本晋也監督
・クロージング作品
『マップ・トゥ・ザ・スターズ』デヴィッド・クローネンバーグ監督
・『ツィリ』アモス・ギタイ監督
・『プレジデント』モフセン・マフマルバフ監督
・『西遊』ツァイ・ミンリャン監督
・『ONE ON ONE(原題)』キム・ギドク監督
・『SHARING』篠崎誠監督
・『さよなら歌舞伎町』廣木隆一監督
・『ギフト(仮題)』リンダ・ホーグランド監督
・『真夜中の五分前』行定勲監督
<特集上映 1960-破壊と創造のとき->
・『青春残酷物語』大島渚監督
・『彼女だけが知っている』高橋治監督
・『武士道無残』森川英太朗監督
<特集上映 デヴィッド・クローネンバーグ>
・『ステレオ/均衡の遺失』
・『クライム・オブ・ザ・フューチャー/未来犯罪の確立』
OPENERSより
MOVIE│アジアの新星、気鋭監督の新作から名作まで充実のラインナップ
http://openers.jp/culture/tips_movie/news_filmex_15_49853.html