「ハイク」、「ユイマナカザト」ら受賞
2017年度毎日ファッション大賞

2017.12.04

CLIPPING

年間(2016年6月~2017年5月)を通してファッションという文化活動の中で優れた人、企業、団体などを顕彰する第35回毎日ファッション大賞の各受賞者が決定し、11月29日表彰式が行われた。
大賞には「HYKE(ハイク)」を手がける吉原秀明氏と大出由紀子氏、新人賞・資生堂奨励賞には、「YUIMA NAKAZATO」の中里唯馬氏、鯨岡阿美子賞にはスタイリストの高橋靖子氏、話題賞には「アシックス」と「GINZA SIX」、特別賞には「島精機製作所」の代表取締役会長 島正博氏がそれぞれ受賞。表彰式では受賞者に賞状、吉岡徳仁氏デザインのトロフィーなどが贈られ、また新人賞を受賞したYUIMA NAKAZATOがパリのオートクチュール・ファッションウィークで発表したコレクションをランウェイ形式で日本初披露した。



「毎日ファッション大賞」は、毎日新聞社が創刊110年を記念し、日本のファッションの歩むべき方向性を模索する上で、何らかの寄与を果たせればとの願いを込めて1983年創設された。過去には川久保玲、三宅一生、高田賢三、山本耀司など世界的に著名なデザイナーたちが名を連ねている。

大賞を受賞した吉原と大出両氏は、1998年に「green(グリーン)」を始動。2008年より4年の活動休止期間を経て2013年「HYKE」として活動再開し、マッキントッシュやアディダスとのコラボレーションを発表するなど、日本を代表するブランドの一つとして人気を博しているブランドだ。前身のブランド「green」から数えて20年目という節目の年に、歴史ある「毎日ファッション大賞」大賞を受賞した事に対し、”過去に何度もノミネートするも賞は獲れず、もう賞は獲れないものと思っていた。(大賞を)獲れるものなのか!”と驚きと同時に喜びをあらわにした。
新人賞・資生堂奨励賞を受賞した「YUIMA NAKAZATO」の中里唯馬氏は、誰でも一点モノを購入できる未来の実現により、ファッションの未来を切り開き、挑戦し続ける姿勢を語った。

その他、ファッション界にあり、長らくその発展に寄与し、功績のあった人、テキスタイルデザイナー、ジャーナリスト、研究者などに贈られる鯨岡阿美子賞には、スタイリストという概念がほとんどない頃から第1戦で活躍してきた高橋靖子氏、話題賞には、今年開業した「GINZA SIX」と「アシックス」、特別賞には世界初のホールガーメント(無縫製ニット)横編機を開発した「島精機製作所」の島正博会長が80歳での受賞となった。

(Text:TOKYOWISE編集部)

毎日ファッション大賞 2017年(第35回)受賞者
[大賞]
吉原 秀明・大出 由紀子(HYKE)

[新人賞・資生堂奨励賞]
中里 唯馬(YUIMA NAKAZATO)

[鯨岡阿美子賞]
高橋 靖子(スタイリスト)

[話題賞]
アシックス

[話題賞]
GINZA SIX

[特別賞]
島 正博(島精機製作所 代表取締役会長)

※敬称略

http://macs.mainichi.co.jp/fashion/

TOKYOWISE SOCIAL TOKYOWISE SOCIAL
News Clip一覧を見る