カール・ハンセン&サン
ハンス J. ウェグナー初期のラウンジチェアと
幻のダイニングチェアを同時復刻
2016.06.01
- CLIPPING
創業100年を超える歴史のあるデンマークの家具メーカー「カール・ハンセン&サン」が、ウェグナー初期の名作ラウンジチェア「CH22」と、同時代にデザインされながらも生産されることのなかった幻のダイニングチェア「CH26」を同時復刻する。
無駄のない独創的なフォルムを持つ不朽のデザイン
デンマーク出身のウェグナーは、木材への深い造詣から、無駄を削ぎ落とした明快で独創的なフォルムを持つ美しい家具を数多く生み出した20世紀を代表するデザイナーの1人だ。特に椅子に関しては500脚以上の作品を残すなど「椅子の巨匠」としても知られている。
今回復刻する「CH22」は、1950年にウェグナーがカール・ハンセン&サンのためにデザインした一連の椅子の中でも最初のデザインにあたり、斬新な形状をしたアームとペーパーコードを張った座面が特徴的なラウンジチェアだ。そして同時期にデザインされながらも一度も生産されることもなく、試作品さえ残っていないという幻のデザイン「CH26」は、「CH22」ダイニングチェアバージョン。カーブを描く特徴的なアームの形状はそのままに、ダイニング用にテーブの高さとのバランスや全体のプロポーションを見直したというデザインは、昔に比べて身長が高くなった現代人に合わせて当時の図面よりも2cm高くなっている。
天才的な家具職人ウェグナーのデザインには、手間のかかるディテールが随所におりこまれており、長いあいだ復刻されなかった理由の1つにもなっていた。今回の復刻にあたり、一部の工程は近代化されているが、ほとんどの工程が60年以上たった今でも発表当時と同じ手法で製作されている。組立から仕上げ、座面の張りに至るまで、一脚一脚職人により丁寧に仕上げられた名作チェアの満を持しての復刻。インテリアを間違いなく格上げしてくれる憧れチェアをゲットするなら今かもしれない。
参考小売価格(消費税別)
CH22:264,000円〜
CH26:132,000円〜
http://www.carlhansen.jp/