ドキュメンタリー
『シャーリー&ヒンダ ウォール街を出禁になった2人』

2015.09.29

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92歳と86歳のおばあちゃんふたり組が、「経済成長」への答えを求め、果てはウォール街にまで“突撃”するドキュメンタリー『シャーリー&ヒンダ ウォール街を出禁になった2人』。9月19日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開される。

チャーミングでユーモラスなおばあちゃんを見出したホバルト・ブストネス監督

新聞やニュースなどでもよく見かける「経済成長」というキーワード。しかし、なんとなくわかっているつもりでも、深く考えたことはないというひとも多いのではないだろうか。そんな「経済成長」についての素朴な疑問をもったおばあちゃんふたり組が、好奇心のおもむくまま質問を重ね、どんどん知識を吸収し、周囲を巻き込んだ騒動を起こしながらその実体に迫る『シャーリー&ヒンダ ウォール街を出禁になった2人』が、日本でも上映される。

監督を務めるのは、これまでにノルウェーのアカデミー賞「アマンダアワード」で劇場ドキュメンタリー賞に輝いたこともあるホバルト・ブストネス監督。アメリカやカナダなど世界中にある、おばあちゃんだけで構成される組織「RAGING GRANNIES」を通して、チャーミングでユーモラス、そしていくつになっても好奇心を忘れないふたりの存在を知り、足かけ5年をかけて映画化したという。

そのふたりとは、アメリカのどこにでもいそうなシアトル在住のシャーリーとヒンダというふたりのおばあちゃん。ただ、普通とちがうのは、好奇心をもちつづけ、感じた疑問に真摯に向き合い、その答えを求めるまで決して諦めないという姿勢。そんな彼女たちの姿に、いつしか観る者は感じ入ることとなる。

満足できる答えを求めてウォール街の財界トップと直接対決

シアトル郊外の片田舎に住むシャーリーとヒンダは、30年来の大親友。そんな彼女たちの最近の話題は「経済成長ってどうなの?」ということ。

しかし、その実体がわからないふたりは、大学生や大学教授、経済アナリストにまで、感じたままの質問を直撃する。しかし、満足する答えが得られなかったため、シアトルを飛び出し、世界経済の中心地、ニューヨークのウォール街へと向かい、財界トップが集まるディナーに乗り込んで直接対決を敢行する。

電動車いすで、どこまでも縦横無尽に駆け巡るシャーリーとヒンダ。子どものように、貪欲に答えを求める無邪気なふたり組が、世界の明日について考えるきっかけをあたえてくれる。

Text by YANAKA Tomomi

『シャーリー&ヒンダ ウォール街を出禁になった2人』
9月19日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー
監督|ホバルト・ブストネス
出演|シャーリー・モリソン、ヒンダ・キプニス
配給|S・D・P
2013年/ノルウェー・デンマーク・イタリア/82分/原題『TWO RAGING GRANNIES』
http://www.uplink.co.jp/movie/2015/40764

OPENERSより
「経済成長」への答え求め、電動車いすで縦横無尽に駆け巡る|MOVIE
http://openers.jp/article/1339243

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